ドゥーワップの隠れた名曲カバー KING ODOM FOUR / ALL OF ME '51
山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ 洋楽スーパーポップの世界(4) 【 ポップ偏差値 62 】KING ODOM FOUR / ALL OF ME '51 戦前1931年製作の悲し気なバラードを20年後の1951年にDOO-WOPグループがカバーしたバージョン。オリジナルはPaul Whiteman and His Orchestra (Vocal Refrain by Mildred Bailey)で、古き時代の名曲ということで、secondhandsongs.comによるとFrank Sinatra、Paul Anka、Diana Rossといったポピュラーなカバーなど、実に628ものカバーが存在する。中でも個人的に一番気に入っているのが、このニューヨークの黒人DOO-WOPグループKING ODOM FOURのカバー。オリジナルのテンポを速めたことで、かなり現代的かつポップに仕上がっている。リードに絡むコーラスが様々な表情を見せて楽しいが、低く太めのリードの声質と唱法が一番の魅力かな。こってりと歌い込むことでオリジナルの淡白なイメージを一新した感じ。2分未満と短いのが残念で、もう少しリードの歌声や展開を楽しみたかったところ。山下達郎SSBでは未オンエアだけどDOO-WOPの名曲の一つと言っていいでしょう。他にDOO-WOPカバーが無いのが惜しい。他では78年のWILLIE NELSONによるカントリー風カバーもなかなか相性の良さをみせた好カバー。また、CAFE APRES-MIDI ROUGEにも収録されていたブラジルの大御所三人による78年のボサノバ風カバーJOAO GILBERTO, CAETANO VELOSO, GILBERTO GIL / DISSE ALGUEMも雰囲気があって良い。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(DOO-WOP)ポップ偏差値合計77777877562