心に染み入るねっとり唱法 LESLEY GORE / BABY THAT'S ME '65
洋楽スーパーポップの世界(4) 山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ 【 ポップ偏差値 62 】LESLEY GORE / BABY THAT'S ME '651960年代に活躍したアメリカのアイドル女性歌手レスリーゴーアの1965年のアルバム「My Town, My Guy & Me」収録曲。Jackie DeShannonとJack Nitzscheの共作でオリジナルは1964年の女性グループのFashionsで本作はそのカバーということになります。良曲ながら本曲のカバーは少ないのですが、何と言っても1967年のThe Cakeによるウォール・オブ・サウンド仕様のカバーがマニアには有名で、山下達郎SSBでも何度も紹介されていますね(LESLEY GORE版は未)。当ブログでも重厚で奥行のある神々しいサウンド The Cake / BABY THAT'S MEとして紹介済みです。レスリー版は音壁仕様ではないものの、曲の出来としてはThe Cake版に勝るとも劣らなく素晴らしい。しっとりとした物悲しい曲調に合ったレスリーの歌唱は、丁寧に丹精込めて歌いこまれていますが、特にねっとりと粘着質に唄われている点が心に染み入ります。また微妙に音程を外しているのか、その豊かな表現力も特筆すべき点ですね。サウンドも派手さはないけれど、なかなかのもの。特に間奏のストリングスの優雅ながらも物悲しい響きは素晴らしい。本作もThe Cake版同様のウォール・オブ・サウンド仕様だったらどんな感じになったことでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。The Cake / BABY THAT'S MEParis Sisters / Baby That's Me儚く切ない女性版名カバー LESLEY GORE / YOUNG LOVE