アイドルポップの世界(2)
【 ポップ偏差値 65 】
松田聖子 / 風は秋色 '80 小田裕一郎作曲 信田かずお編曲
「裸足の季節」、
「青い珊瑚礁」に続く作曲家・小田裕一郎による松田聖子の初期三部作の締めくくり。優雅でテンションの高い昂揚感の有るサビの盛り上がりっぷりが素晴らしいですね。この華麗な感じはフィリーソウルのストリングスに通じるものが有るんじゃないでしょうか。
当時の小田裕一郎氏ご自身の解説を読むと「松田聖子のヴォーカルはブレンダリーを連想させるこぶしを持った歌唱法」だそうな。そして「リバプール辺りのメロディをトライした」とのこと。また松田聖子の歌を初めて聴いて、「歌謡曲界というより、もっととんでもない所の音楽が出来るんじゃないか?」と思ったそうで、これは小田裕一郎が作曲能力ばかりでなく音楽的感受性も素晴らしく、この発見・閃きこそが松田聖子の初期三部作という金字塔につながったということが分かります。更に「インターナショナルな音楽」、「明るい歌謡曲」を志向していたということで、改めて小田裕一郎氏がアイドルポップの歴史を大きく転換させたのだなと思います。グレイトだぜ、小田裕一郎!
「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気 | テンション | 高揚感 | 疾走感 | グルーヴ | メロディ | 器楽 | 瑞々しさ | ボーナス(高揚感) | ポップ偏差値合計 |
8 | 8 | 9 | 6 | 6 | 8 | 7 | 8 | 5 | 65 |