再開熱望!死のゲーム デスペナ / 江戸川エドガワ、押川雲太朗
拉致監禁された10人の天才ギャンブラーたちが「最下位=死」の命賭けギャンブルゲームに強制参加させられる。頭脳、イカサマ技などを屈指し「神経衰弱」「ルーレット」「5スタッドポーカー」といったゲームを勝ち抜いて行く。もちろん毎回必ず最下位になった者は処刑される。その死の恐怖に怯えながら、、、という内容の漫画。
死の恐怖と直面しながら戦うギャンブル漫画というと「賭博黙示録カイジ / 福本伸行」を彷彿させるが、往年の切れ味の無い現状の「カイジ」と比べるとこの「デスペナ」の方が断然面白いですね。ギャンブルではないけれど、「死の恐怖と直面しながら」戦う頭脳戦漫画という意味では「DEATH NOTE / 小畑健、大場つぐみ」のノリに近いかも。
「神経衰弱」での緊迫感、「ルーレット」でのプレイヤー同士の駆け引きと意外な結末、「5スタッドポーカー」でのイカサマを絡めた心理戦などどれも上質で高度な頭脳戦が展開され、その緊迫感と面白さはかなりのもので連載当時は毎週毎週とても楽しんで読めました。『週刊ヤングマガジン』にて2013年から2014年まで連載されたいたのですが、単行本3巻分までで「第一部」として終了。未だ3戦しか終了しておらず10人中7人が生存したままで事実上の打ち切りとなってしまいました。
(その辺の事情は原作者のブログ
「デスペナがデスペナ」を参照下さい。)
個人的に近年稀に見る面白い漫画と感じていたので、「こんなに面白い漫画が打ち切りになるなんて!」と驚きと悲しみでいっぱいです。麻雀雑誌など他誌への移籍、ウェブでの連載(課金制)、同人誌形式での販売など何とか連載を再開し、結末まで読ませて頂きたいものです。
江戸川エドガワさん、押川雲太朗さん、どうか宜しく!