ギターポップ推薦曲(3)
【 もうすぐランクイン 】
ORCHIDS / IT'S ONLY OBVIOUS '89 「Lyceum (Sarah 401)」収録
学生時代にORANGE JUICE,AZTEC CAMERAなどのネオアコものに熱中したものの、すぐにレゲエなど他ジャンルへと興味が移ってしまい、突如出現したパーフリに驚かされたけれども、イギリスのネオアコシーンとは完全におさらば状態となってしまっていました。90年代のネオアコシーンについては当ブログを始めるにあたって後追いで学習した程度なのでまだまだ不勉強なところもあるんだけど、このORCHIDSの所属していた「Sarah」レーベルというのは、80年代前半のPOSTCARDレーベルの再来かそれ以上といった感じに良質で才能あるバンドが集まっていて驚かされました。これはその出現から是非リアルタイムで体験してみたかったかも。
「蘭」という花の名前をとったこのグループの89年のアルバム「Lyceum」収録のこの曲は、80年代初期の若さ爆発といったネオアコ群とは一線を画し若者バンドとしてはずいぶん大人の雰囲気を感じさせる。特にイントロから聞こえてくるギターの甘く、思慮深さを感じさせるフレーズや内省的雰囲気を醸す優しげなボーカルは、気持ちを駆り立てるというよりはむしろ落ち着かせてくれる。こういうのを聞くと個々のグループというよりはネオアコという大きな共同体それ自体の成長を感じさせてくれます。
「YOU TUBE」で聴けます。