アイドルポップの世界(4)
【 ポップ偏差値 60 】
松田聖子 / 風立ちぬ '81 大滝詠一作曲 多羅尾伴内編曲
個人的に特に思い入れがあった訳ではないけれど、黄金の80年代アイドルポップ時代の旗手として松田聖子は別格的存在でした。「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「風は秋色」の小田裕一郎三部作に留まらず、次々と大ヒット作を生み出してく様は将に時代の寵児といった感じ。松田聖子の抜群の歌唱力とアイドルとしての資質に多くの職業作家が集い、更にヒットを生んでいくという正の連鎖反応がおきていましたね。その一連のスパイラルの中に稀代のサウンドクリエイター大滝詠一も存在していて生まれたのがこの名曲。
「Jimmy Clanton / Venus In Blue Jeans」を元ネタにした流麗なメロディを持つ曲で、特に高音部へと突き抜けていくメロディは松田聖子の声域、歌唱力の前提抜きには作ることが出来なかったと思われます。その意味では幸運な出会いによって生まれた名曲とも言えますね。編曲は多羅尾伴内(大滝詠一の変名)なのに音壁度は軽めなのが残念だけど、品のあるストリングスなど華麗なサウンドが素晴らしいですね。「YOU TUBE」にあるのは生バンドによる演奏ばかりで、正式音源はアップされていないようなのでご注意を。
大滝詠一によるセルフカバーの
ライブバージョンというのも存在します。
明るく元気 | テンション | 高揚感 | 疾走感 | グルーヴ | メロディ | 器楽 | 瑞々しさ | ボーナス(大滝詠一) | ポップ偏差値合計 |
6 | 7 | 7 | 6 | 6 | 8 | 9 | 6 | 5 | 60 |