私の好きなディープソウル
MY FAVORITE DEEP SOUL
【 ディープ偏差値 74 】
SAM COOKE / BRING IT ON HOME TO ME (LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB 1963バージョン)
ソウルの創始者と言っても過言ではないサムクックが1963年に行ったライブ録音がその22年後の1985年になって「LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB 1963」として発売されました。当時白人相手の大人しいパフォーマンスを余儀なくされた不遇の時代をも過ごしたサムですが、このハーレム・スクエア・クラブで、恐らくは黒人を中心とした観衆を相手に黒人らしさ、ソウルを強く押し出した、まるで水を得た魚のように活き活き、伸び伸びとした素晴らしいパフォーマンスをみせてくれます。発売当時山下達郎がサウンドストリートで「あまりの素晴らしい出来」故にアルバム全曲オンエアしたという快挙も。
この「BRING IT ON HOME TO ME」のライブバージョンは、そのアルバムの中でも一番盛り上がる曲の一つ。オリジナルはピアノをバックにしっとりと歌われるバラードという感じだけれども、この日のライブではアップテンポに大変貌。実にソウルフルに激しく、ディープに歌いこみます。笑い声を入れたり、シャウトしたり、コール&レスポンスを入れたりと自由度の高い即興的パフォーマンスはライブの楽しさが伝わる素晴らしい内容。この曲の真の姿ここにあり!って感じですね。このアルバムは個人的に全音楽ジャンルのライブ・パフォーマンスの中でもベスト中のベスト。黒人音楽・ソウル好きを自称する人でこのアルバムを聴いたことが無いという人はいないよね?
「YOU TUBE」で聴けます。この頃のサムのライブ映像が是非とも見てみたいものです。