私の好きなディープソウル
MY FAVORITE DEEP SOUL
【 ディープ偏差値 70 】
Bill Brandon / Tag Tag (Piedmont 078)'76
77年唯一のアルバムのジャケ写の人なつっこく、どこか剽軽な表情が印象的なビル・ブランドンの76年のシングル曲。彼が残した作品は多くはないけれど、
「Self Preservation」、
「The Streets Got My Lady」など名作は多い。76年のその「The Streets Got My Lady」のB面になるこの曲はソウル界のバカラックと呼んで良さそうな名作曲家のサム・ディーズによる作品。ビルの実力が認められたからサムが曲を提供したんですかねえ。
曲は南部らしい、ゆったりとした甘めのディープソウル。落ち着いた中にも温かみ、思慮深さとどこか異世界情緒的な不思議な雰囲気を醸すイントロが秀逸。この辺りのアレンジはA面のアレンジを担当している鬼才Moses Dillardによるものなんでしょうかねえ。その後のA,Bメロやサビなど全てのメロディの完成度は高く魅力的。サビのキャッチーさも素晴らしいけれど特にAメロの起伏に富みながらも綺麗なラインはサムの真骨頂という感じがします。全体を通して安定した表情豊かなビルの歌唱も素晴らしい。お皿的にもソウル界の天才達が集結したダブルサイダーってことになりますね。作曲者SAM DEESによる
カバーも良い出来です。
「YOU TUBE」で聴けます。