ギターポップ推薦曲(2)
【 ポップ偏差値 68 】
Harpers Bizarre / Mad '68「The Secret Life Of Harpers Bizarre」収録
60年代後期に活躍したアメリカのソフトロック・バンドの1968年のアルバム「The Secret Life Of Harpers Bizarre」収録曲。当初よりどうも聞き覚えのある名前だなと思っていましたが、どうやらアメリカの伝統ある女性誌Harper's BAZAARをもじった名前みたいですね。
曲は典型的なソフト・サウンディング・ロックという感じで柔らかなヴォーカルが特徴的。Aメロ、Bメロと繊細でセンチメンタルなメロディが秀逸ですが、更に輪をかけてセンチでキャッチーなサビが素晴らしい。品の良さと瑞々しさを保ちながらも痛みを感じさせる表現力豊かなメロディ含め、80年代ネオアコやフリッパーズギターへの影響を強く感じさせます。派手さはないものの効果的にホーンを配しストリングスを散りばめた上品で心地よいサウンドも素晴らしい。
彼らの前身バンド
The Tikisによるバージョンと比較すると、サウンドアレンジの洗練された仕事ぶりに改めて気づかされます。なお、当然の帰結かのようにネオアコバンド、
King of Luxembourgによるカバーがあります。ネオアコの源流を探る意味でも歴史的に非常に重要な曲とも言えるでしょう。
「YOU TUBE」で聴けます。