フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4)
【もうすぐランクイン】
Curt Haagers / Det är dej som jag behöver (I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU) '84「AGADOO」
スウェーデンの6人組バンド、カート・ハーガースの84年のアルバム「AGADOO」収録で、STEVIE WONDERのI JUST CALLED TO SAY I LOVE YOUのカバー曲。日本では全く馴染みのないバンドのようで日本盤が出た形跡が無いどころか、ヤフオクなどでもほとんど売買履歴が無い模様。その出で立ちやサウンドからはディナーショーなどで活躍している、例えばダークダックスみたいなコーラスグループを思わせます。1970年代から90年代にかけてアルバムを20枚ぐらい残しているので、スウェーデンではそれなりにメジャーなグループな模様。
全体的に意識低い系なヌルいサウンドに甘めのヴォーカルが特徴的なんだけど、これがスティーヴィーのヒット曲と実に相性が良かった。原曲とは程遠いスウェーデン語のエキゾチックなヴォーカルが耳に新しく、リードの柔らかい声質・唱法と透明感のあるコーラスが甘く切ない良質なメロディにパズルのようにピタリと嵌っている。「何これ?」と驚いて彼らのアルバムを一通り聴いてみると、BORIS GARDINERで有名なラヴァーズのI Want to Wake up with Youのカバー
「Jag vill vakna upp med dej」も将にこのグループの特性が生かされた好カバー。また、ビーチボーイズの
「HELP ME RHONDA」のカバーも、6人編成の厚いコーラスワークが楽しい良質なカバーでした。うーん、まだまだ知らない良曲は世界中にあるんですねー。
「YOU TUBE」で聴けます。