私の好きな甘茶ソウル(2)
MY FAVORITE SWEET SOUL (2)
【 甘茶偏差値 75 】
GASLIGHT / I'M GONNA GET YOU (GRAND JUNCTION 1100)'73
70年代初頭に4枚のシングルを残して儚く消えた伝説の甘茶グループ。アルバムを残しておらず、残した数少ないシングル皿がどれも高品質という意味においてTOMORROW'S PROMISEと双璧を成す甘茶者にはとても評価の高いグループです。BUTCH AND THE NEWPORTSという前身グループを経て、後にソロアルバムも出すOLIVER CHEATHAMが率いていたデトロイトのグループです。甘茶偏差値74のDRIFTING AWAYなど既に当ブログでは複数紹介済みですが、今回はいよいよ大本命盤の73年の3rdシングル。
アレンジはPaul Riserで淡く寂しげなピアノから始まるイントロなど繊細なサウンドを作り上げている。特筆すべきはその後いきなり来るサビのフレーズで、甘く優しくなだらかな「I'M GOING TO GET YOU」というコーラスと儚くか弱いリードの掛け合いが絶妙に美味。切ない想いを全放出するかのような甘い雄たけびも魅力に満ちています。バックも郷愁を誘う大泣きのサウンドでそれらが凝縮され一体となったこのサビは甘茶ソウル史上に燦然と輝くサビの頂点と言えるでしょう。
当然ですが、それらは決して万人受けする内容ではなくソウルミュージックの持つ甘さという要素を容赦なく極限にまで突き詰めた所業の瞬間で、だからこそマニアにだけは絶大な支持を受けるのだと思います。なお、私の推す他の偏差値70越えの超優良甘茶ソウルと比べるとサビ以外の出来がいまいちですが、このサビの存在だけで最高の甘茶ソウルと格付けしてしかるべきかと思います。
「YOU TUBE」で聴けます。
ぬわんと
スタジオライブ映像も見れます。
二大甘茶ソウルグループのもう一方 GASLIGHT(シングルリスト有り)
70年代ソウルの「一つの頂点」 GASLIGHT / DRIFTING AWAY
触れば崩れそうな繊細なファルセット GASLIGHT / IT'S JUST LIKE MAGIC