フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4)
【もうすぐランクイン】
Baja Marimba Band / Red Roses for a Blue Lady '65 「Rides Again」
1960年代中心に活躍したアメリカのバハ・マリンバ・バンドの1965年のアルバム「Rides Again」収録曲。バハ・マリンバ・バンドのユリウス ウェヒターは元々はハーブ・アルパートと一緒にやっていたティファナ・ブラスのリーダーだった人で並行してBaja Marimba Bandのリーダーもやっていたようです。因みにマリンバというのは木琴みたいな打楽器のこと。
オリジナルは戦後間もない1948年のJohn Laurenz withのポピュラーヒット。secondhandsongsによると158ものカバーが存在します。有名どころではAndy WilliamsやPaul Anka、Walter Wanderleyなどがカバーしてますが、個人的には大滝詠一がSSBでオンエアしたBert Kaempfert and His Orchestra版でこの曲のことを知りました。どこか懐かしい郷愁を誘うような甘く上品なメロディが特徴的ですね。
バハ版はBert Kaempfert版同様のインストで、軽やかなリズムに甘くエレガントなピアノの響きが良い感じ。ゆったりとした雰囲気はどこかボサノバのようなリラックス効果を感じます。そして最大の聴きどころはマリンバの音色。上品さが際立つこの曲本来の持ち味に隠し味的に添えられたマリンバの可愛らしい音色によりポップで親しみやすい希少なバージョンに仕上がったように思えます。フリーソウルというよりCAFE APRES-MIDIのコンピに収録されていてもおかしくない内容と出来かと。
「YOU TUBE」で聴けます。
Andy Williams版(歌入り)
Walter Wanderley版
Bert Kaempfert and His Orchestra版