ポップ偏差値上限75とその限界を超える音楽
いつもご訪問頂いております皆様、ご愛顧どうも有難うございます。2005年9月に開設以来、曲単位で約1600曲ほど良曲を紹介してまいりましたが、当ブログではお勧め曲の推薦度合いや出来栄えを可視化するのに偏差値を使用してきました。(あくまで個人的感覚かつポップという観点から評価したものですが。)星の数とかハートマークの数などで簡単に評価する方法もありますが、それでは世にあふれる大量の良曲を紹介するのに度合いが分かりにくく、説得力も乏しいですし、幾ばくかでも客観的(に見える)で、より細かな数値化が必要と考えてのことです。ある意味それは楽曲に対して、より深く真剣に対峙し自分なりに責任をもって評価したいという気持ちの表れでもあります。
結果として、当ブログにおける偏差値の最高値は75で、基本的にはこの数字を上限値としてまいりました。これまで最高値75をつけた曲は様々なジャンルで合計19曲あります。計算してみるとこれまでの人生で私は延べ約200万曲聴いてきており、その僅か0.001%、ブログで紹介した約1600曲のうちの約1%ですから、概ね妥当な分布になっているのではないかと思います。
常に至極の音楽を求めて止まない私ですが、逆に考えれば、これまでの人生で出会えた極上中の極上の音楽はたった19曲しかない訳です。近年は「YOU TUBE」や音楽配信、discogsやsecondhandsongsなど便利なサイトなどの出現でより探しやすい環境となり、多くの良曲に出会い易くなりましたが、それゆえ逆に、偏差値75級の絶品曲とはもう二度と出会えないのでは?という実感もあります。
そんな中数年前、私の大好きな往年の名曲で『この曲をウォール・オブ・サウンド(音壁)化したら、どんなに素晴らしい曲になるだろう?』という思いから、とあるプロのアーチストの方に駄目もとで音壁化を依頼したところ、何とご快諾頂きました。当初私は、オリジナル音源に追加で音壁的な装飾音を施して頂けたら、と思っていたのですが、『それでは(そんなぬるい手法では)音壁にならない』とのことで、サウンドは全面的に作り直して頂くことになりました。つまり往年の名曲を『ヴォーカルだけ抽出し、それ以外の全ての楽器を新規で録音』頂いた訳です。所謂、漫画などで言う二次創作、美少女フィギュアで言うところの魔改造といったところでしょうか。
そうして出来上がった作品は私の想像を遥かに超える、とてつもない作品となりました。本来この世に存在するはずのない、将に禁断の音楽の誕生です。(当然ながら道義的問題・著作権の問題がありますので、その取扱いには慎重にならざるを得ません。)自分の大好きな曲が自分の好きなアーチストの方に自分の望む通りのアレンジを施してもらう、音楽マニアにとってはこれ以上に無い僥倖でありましょう。そしてそれは数値化すると、偏差値75を遥かに超えると言わざるを得ない史上空前の作品になった訳であります。
そもそも技術的にヴォーカルだけ抽出するということは、数十年前までは不可能だった訳ですから、音楽においてこうした手法はまだ市民権を得ていません。然しながら急速に進化するAIなどの技術により今後はこうした二次創作が盛んに行われ、往年の名曲が様々なアレンジにより新たな魅力を吹き込まれ現代に蘇ることも多くなるのではないかと予想します。当ブログではそうして作られた楽曲の幾つかを紹介して行きたいと思いますが、それがそうした流れへの礎の一つにでもなればいいなと願います。
(ご参考)
史上最強のウォール・オブ・サウンド 中島みゆき / 悪女 (2021 ウォール・オブ・サウンド・バージョン)
史上最高のウォール・オブ・サウンド 村田恵里 / オペラグラスの中でだけ (2022 ウォール・オブ・サウンド・ロング・バージョン)
世界初公開 史上最高のウォール・オブ・サウンド Frankie Valli / Can't Take My Eyes off You (2022 Wall Of Sound Long Version)
世界初公開 更に爽快な音壁ロング・バージョン! The Rubettes / Sugar Baby Love (2023 Wall Of Sound Extended Version)
世界初公開! 更に説得力の増したネオアコ音壁バージョン The Bluebells / I'm Falling (2021 Wall Of Sound Version)
世界初公開! ビートルズをウォール・オブ・サウンドで The Beatles / No Reply (2024 Wall Of Sound Extended Version)
世界初公開 ウォール・オブ・サウンドの継承と変貌の浪漫 Glen Campbell / I Love How You Love Me (2023 Wall Of Sound Extended Version)