洋楽スーパーポップの世界(6)
山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ
【もうすぐランクイン】
Willie Nelson / All of Me '78 「STARDUST」
戦前1931年製作のポピュラーヒットを1960年代初頭から活躍するカントリーの大御所ウィリーネルソンがカバーしたカントリー。Booker T. Jonesがプロデュースとアレンジを手掛けた1978年のアルバム「STARDUST」収録曲。当ブログでは
ドゥーワップの隠れた名曲カバー KING ODOM FOUR / ALL OF MEとしても取り上げましたが、オリジナルはFrank Sinatra、Paul Ankaといった人気歌手など、実に628ものカバーが存在します。約一世紀に渡りカバーされ続けてきた将に名曲中の名曲で、個人的にも大好きなメロディです。
ウィリーネルソン版はカントリー風なギターが目立つ程度の非常に質素なサウンドが特徴的。そこにウィリーの暖かみのある少し感情を抑えぎみの枯れた風情の歌声がのるんだけど、なだらかで綺麗ながらも少し悲しげな甘酸っぱいメロディと実に相性が良く、将に素朴なカントリーここに極まれり!といった名曲となっています。メインフレーズをギターが奏でる間奏とエンディングも簡素な演奏ながらも実に美味で感動的。どこまで計算してこういう内容になったのかは分からないけれど、カントリーギターとの相性も抜群ですね。派手さがない分聴けば聴くほど味が出る名曲という気がします。尖った音楽ばかり聴いてきた音楽人生で、どちらかというとカントリーなど敬遠してきた口だけれど、カントリーでも相性次第でこんな名曲が仕上がるんだ!と認識を改めた次第。
「YOU TUBE」で聴けます。