黒はわたしにとって基本の色だったし、ワードローブにはかかせなかったのだが、実はここ1年半くらい、全然黒い服に袖を通せなくなっていた。特に体に近い下着とか、顔に近いシャツやセーターの類い。黒を着ると気分が滅入るような、なにかに取り込まれて負けてしまうような、そんな強迫観念のようなものがあった。
近い人の死や自分の体調不良、仕事のいきづまり… そういうことで随分自分が鬱屈していたんだろうなぁ、と思う。最近、ようやく、また黒を着ても平気な気持ちに少しなってきて、去年は袖も通せなかった、黒のカシミヤのセーターを着てみたりしている。
黒が着れなかった時に何色を選んで着ていたかというと、今までは見向きもしなかったペパーミントグリーン、とか、水色、とかベーシックなところではベージュとかを最初の頃は着ていた気がする。それが、この秋くらいからは紫になり、もともと好きだった深紅なども戻って来た。
ちゃんと調べれば何か意味があるのかもしれないけれど、何となく今は、なんかそういう必然性があったのかもなー、なんて感じているだけでとりあえず。
昨年は本厄(男の)だったのだけど、それも終わり、今年は後厄だ。普通に働いてたら男の厄も無関係じゃないだろうな、なんて思うのだ。とはいえお祓いとかは全然してないのだけど。
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