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2022/11/01
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 ある本を読んでいたら、自分でもわかるような形で英語の歴史を書いてみる気になったんで、いっちょご披露してみます。
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 今から8千年~6千5百年ほどの昔、中央ヨーロッパに居住していた人達は幾つかの語族に分かれて移動を始めました。何とインド・ヨーロッパ語族という名前です。現在のインドに住むある部族は現在のヨーロッパ人と遠い親戚なんです。
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 驚くのはまだ早い、ラテン語やギリシャ語、フランス語やイタリア語、ドイツ語やらオランダ語とは遠近の違いこそあれ、親戚同士だということが18世紀に分かったんです。インド・ヨーロッパ語と言います。
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 日本語や満州語、朝鮮語とは違って、大元の言語は一つだった、ということです。それに対して、北東アジアの言葉は一つだった、というには時間がたち過ぎていて、「相互に関係はあるようだけど、どこにどう関係があるのかわからない」って感じ。
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 おっと、脱線した。
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 紀元前一世紀、ローマ帝国のカエサルがブリテン島への侵略を実行しましたが、失敗続きで、ローマ帝国の支配下に入ったのは、紀元44年。そういうわけで、この時の古英語に入ったラテン語は非常に少なかった、と。それからゲルマン民族の大移動で先住民族のケルト人は周辺部へ押されてしまい、英語に影響を与える、なんて余裕は無かったわけ。で、アングロサクソン民族が話していた言葉が「古英語」と言い、4つの方言がありました。
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 この頃の英語では、現代ドイツ語や現代日本語のように語順は重視せず、語尾屈折が幅を利かしていた、というところです。語尾屈折は説明が大変なので、また、後程。そう、現在使われている英語語彙のうち、1/3が古英語起源です。多くのラテン語が古英語に入ってきました。angelとか、priestとか、silkとか、Latinとか、placeとか、oysterとか、templeとか、……。
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 8世紀後半、デーン人が襲来。878年、デーン人の南下を食い止めたのはアルフレッド大王でした。けれどもアルフレッド大王の死後、再びデーン人の侵略が激しくなり、とうとう、デーン人のクヌートがサクソン大国の王になりました。 skirt/sky/skin/whisk/both/same/get/give/take/they/them/their/are なんかがデーン語からの借用です。
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 1066年、ノルマンディー公ウィリアムが西サクソンの貴族ハロルドを破ってイギリス王になります。それから、ノルマンディー地方からノルマン人貴族が大挙してやってきます。ノルマン人はフランス人ですが、民族的にはゲルマン人、というややこしさ。
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 以後、200年以上フランス人に上層階級は占領されてしまいました。ここから中英語が始まった、と言っていいでしょう。すなわち、一つのことを表すのに、第一選択肢はフランス語、英語は後回し。その結果、現在の英語語彙の1/3がフランス語からの借用になりました。ドイツ語やオランダ語も属す西ゲルマン語の中でも英語だけは見た目、フランス語からの借用語が多くて、西ゲルマン語らしくない、と言われる所以です。この現象は、現代中国語と現代日本語との関係に似ています。中国で日本語経由の語彙を使わないと、会話が成り立たないそうです。あ、また脱線。
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 その後、ジョン王がフランス国王と戦って敗れ、ノルマンディーの領地を無くします。ほかの貴族もノルマンディーの領地を失い、イングランド化していき、フランスとの百年戦争、公立学校でのフランス語禁止、エドワード王が国会での法律を英語で起草、と英語の復権を後押しする出来事が続きます。
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 ペストの流行、印刷機の発明、同一レベルの生活を渇望とか、翻訳の発達により、ラテン語を介さずに手慣れた英語で読むことができるようになりました。
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 初期近代英語期(1500~1800年)には、「大母音推移」が起こり、綴りと発音との相違が激しくなりました。
 それと後期近代英語期(1800~現代)には、他言語からの語彙の増大がありました。ギリシャ語、ラテン語、フランス語、イタリア語、スペイン・ポルトガル語から遠慮なく。
―――――――あ~、疲れた。一気に書いたけど、自分の知識不足を痛感しましたゎ。一応、内容に関する質問を受け付けます。

参考文献:ワンポイント英語史ーインターネット
:ゲルマン語の話





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最終更新日  2022/11/01 04:40:00 PM
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