教室通信その2
前々日の続きです私が見た教室通信は、誰が作ったものか顔が見えないものでした。通常教室通信は、その教室の責任者が作ります。読み手は、作った人の顔が見えるので、親しみを持って読むことができ、意外な個性に触れることにもなって、結構楽しいものです。しかし私が見たものは、匿名性の強いものです。これを生徒数分コピーして配るというものでした。正直言って、取り扱いに困っているようでした。たしかにそれなりの内容ですので、作り手は相当工夫して作っていることがよくわかるのです。しかしいかんせん、得体が知れないのです。教室通信の本来の目的は、塾長の個性を出すことによって親しみをもってもらい、よって、生徒に塾に対する帰属意識、すなわち、「私の塾」という意識を高めることだと思うのです。だから内容は、塾長がラーメン好きならラーメン店の食べ歩きルポ、温泉好きなら、そのルポを加えてもいいのです。変に教訓めいた内容よりも、この方が印象に残ると思うのです。今回見たものは、おそらく塾長が作れないだろうから、こちらで代行して作ってやったんだ、という意図がありありでした。何とも不思議なものです。