純粋な視点
まもなく、都議会議員選挙。近所の駅では、立候補者が立つ。そこで対照的な姿を見た。かたや、応援や支援者を引き連れてにぎにぎしく演説。かたや、候補者一人だけ粛々と演説。うちの生徒もその姿を見たらしい彼曰く、応援したいのは後者。しかし気の毒だけど、後者の当選確率は限りなく低い。前者は、与党の公認を受け、もう何期も勤め上げているベテラン。支持基盤もしっかりしているらしい。確実に当選圏内にいるらしい。確かにその生徒の言い分もわかる誠実そうなイメージはある。しかし政治はパワーなのだ。いくら理念がしっかりしていたとしても、支持してくれる人が少ないと、実現度は低い。実現度の低い人には支持が集まりにくいのは道理だ。だから党の公認や、支持母体の掘り起こしや、組織固めに奔走するんだろう。候補者の意見を聞いて純粋に選ぶことなど、現実の選挙では難しい。でも、子供の視点を見ていると、本来はそうでなくてはならないのだと言うことに気づかされる。ところで、昔やっていた立ち会い演説会って、なぜ廃止になったのだろうか?