タダほど高いものはない?
この言葉をあらためて思い出させる記事を読みました。着付け教室無料でお客様を集めている会社です。それはそれで良いんでしょうが、問題になっているのはその後当然着付けをするわけですから、自分の着物がほしい。その会社が着物購入の斡旋をするわけですここがこのビジネスモデルの肝です。この段階の営業にたいする評判が、ネットなどで書き込まれています。中には、数十万円に上るローンを組まされる、なんてこともあるようです。ところでこの会社、着物の製造企画をやっているのかと思えばさにあらず。今風に言えばアフィリエイトの会社だそう。要は、売りオンリーだそうです。今はこう言う、他人のふんどしで商売する方が儲かるんですかねえ・・・で、となると、あくまで推測ですが、無料着付け教室で集めたお客様に売っている着物の、価格と品質がミスマッチしている可能性は大きいと思われます。なにせ、販売段階の粗利だけが生命線ですから。お客様にとっては、高い金額を出した割には・・・となり、あげくに、着物は高いだけで・・・となりかねません。業界のクビを締めかねない結果です。昨今ものが売れなくなり、こういう販売側の立場がドンドン強くなっているようですが、やはり製造と在庫管理というリスクをきちんと背負って、ものを作っていく側の立場も忘れてはいけない気がします。不当に安く買いたたくのは、一時的には消費者のためかもしれませんが、長い目で見て良いわけありません。別にこの会社がと言うわけではありませんが、売り方ばかりがもてはやされるのは、異常な気がします。そろそろ時代遅れという気もしないではありません。タダほど高いものはないのです。翻って、塾業界でもまたまた講習費無料の火種があがりました。今度は仙台のようです。私のいる関東でも、確か横浜あたりの教室がそうしていましたが、今は下火。今後どうなっていくのか?まあ私は評論家ではないので、自分の所はどうする?と考えるだけですが。