都立高校の二次募集
一昨日、都立高校の二次募集要項が発表された。実施校(島しょ部を除く)のほとんどが分割後期募集(学校単位で行う後期募集)であり、いわゆる定員不足のための二次募集は、普通科の場合大崎と江北だけである。今年の都立高校人気を如実に表しているといえる。分割後期も二次募集も、一次募集よりも倍率が高くなる。厳しい入試になってしまうのだ。その入試に立ち向かう受験生の皆さんに、幸多かれと祈るばかりである。ところで、お隣の千葉県が来年から募集を前後期に分けるようだ。神奈川県もすでにそうなっている。東京も、いずれそのようにするのではないだろうか?今年の全日制の平均倍率が1.41倍。昨年(1.38倍)より0.03ポイントアップ。現行制度になってから過去最高の激戦。とはいっても、倍率ではなかなかぴんとこないので、実際の数字で表すことにする。全日制の受験者数は42,783人合格者数は30,326人不合格者は12,457人これは、受験者数の29.1%(前年度は27.4%)平均すると、約10人に3人は不合格という現実。事実上一発勝負の試験ですから、なかなかに厳しいと言わざるを得ない。現に今年は生徒からの情報によると、一緒に受けた友達が落ちていたという話をよく聞いた。身近に感じやすい数字なのだ。公立私立の定員の割り振りの問題もあるので、いきなり定員を増やせとはいえないだろう。ならば、せめて受験機会を2回にしてあげるのも一つの手ではないかと思う。もちろんどんな環境でも、がんばるのは本人ではあるが、少しでもそのがんばりに正当に報いてあげたいとは思うのである。