単なる採点ミスではないと思う
都立高校受験の、採点ミスの続報。追加合格は、4校で4名いたと報じられた。この子たちは、新しい環境で高校生生活をスタートさせたばかりなのに、新たな葛藤に悩む事になる。気の毒としか言いようがない。しかし上の表にある、正答を誤答にしたり、誤答を正答にしたりが、こんなにあるとは予想もしてなかった。ある程度の間違いは防ぎようがないかもしれない。1件でも許容は出来ないが、それでもせいぜい数件だと思っていたら、こんなにあるとは・・・もはや、単なる採点ミスレベルの問題ではない。今年だけではなく、過去にもあったと確信せざるを得ない数字である。たまに生徒の自己採点結果と実際の結果がずれていることがあり、まあ、自分の答案だから甘く見るだろうから・・・と予想していたが、この数字を突きつけられると、採点を信用しろというのが無理である。当日の受験者は約45,000人。ミスがある確率などごくごくわずかではあるが、事は受験である。生徒たちの人生を左右する試験である。たった1点が、合否を分けることだってある。その1点を取るために、生徒は必死になって勉強し、当日を迎える。採点者にその覚悟はあったのか?場合によっては、多少時間がかかっても、外部の第三者に採点を委託する必要も出てくるかもしれない。事が事だけに、単なる調査でおしまいではなくて、公正な受験が出来るような措置を執る義務が、教育委員会には生じる。でなければ、生徒たちを安心して受験会場に向かわせられない。