プロとアマの差
うちの生徒で、ヒップホップ系のダンスを習っている子何人かいる。そのうちの1人が先日発表会というか、イベントをやっているというので、招待されていきました。彼はまだ小3。小さい子達のグループを作って踊っていたが、数百人くらいの観衆を前に堂々と踊っていて、なかなかかっこよかったです。いつもと違う一面が見られて、楽しかったですね。さて、このイベントは、いろいろな団体が持ち回りで披露するというもの。日頃の練習成果を発表する、という感じ。ただそれだけでは物足りないので、イベントを締めるという意味で、プロのパフォーマーも入っている。こちらは鑑賞眼が全くないけど、プロとアマとの差というのを歴然と感じることが出来た。うまいとか下手とかではない。アマチュアだって、一生懸命練習してきた事は感じる。たぶん踊りのレベルはどれも高いと思う。しかしそれ以上の決定的な差。それは視点がどちらに向いているかと言うこと。自分に向いているのがアマチュア観客に向いているのがプロアマチュアは、練習してきた事を、間違いなくこなそうと言うことに意識が向く。この段階なら、初々しさがあるので良いのだが、ある程度慣れてくると、その姿に酔うというか、自分を見て! と言う意識が働く。こうなると、醜悪すら感じることがある。プロはそうではない。技術は当たり前。目の前の観客をどう楽しませるか?、どう見せたら喜んでもらえるか?がまず第一。もちろん、圧倒的な練習量と、場数の差が違うので、優劣は語れない。しかし、お金をもらうと言うことはどういうことなのかと、改めて感じる。今回登場してきたアマチュアの中で、将来プロに移行する人もいるかもしれない。アマチュアが陥りがちな、妙な手練れ感を脱し、見せることに意識を集中できるのか?ここが大きな断層であり、それに気がついた人がプロになるんだろうなって思う。主体は自分なのか?お客なのか?意識の置き方の違いが境目なのだろう。