やはり昼間の方が・・・ せめて土日だけでも
プロ野球日本シリーズが始まり、今日の時点でソフトバンクの2勝1敗。今夜第4戦その昔、日本シリーズは全試合デーゲームだった。平日でも昼間の開催。試合が始まる午後1時頃はまだ日が高いのだが、終盤の午後4時くらいには、もうすっかり日も傾き、球場は薄暗くなる。秋の日はつるべ落としを実感するとともに、1年の長いシーズンも終わるんだと、画面から感じられた。そう、日本シリーズは、季節感を表していた。たぶんその感覚は、高校野球に近い。それがいつの間にか全試合ナイター。テレビの視聴率や、観客動員から考えれば、その方が良いんだろう。ドーム球場が増えたことも要因だろう。しかし、季節感はいつの間にか消えた。季節感が切り離されたスポーツは、国民の関心事から外される。観客動員数は好調なようだが、みんながみんな興味があることではなくなる。現に、うちの生徒はあまり興味がない人が多い。ところで、日本シリーズで思い出すのが、中学校時代のこと。誰かがこっそりラジオを学校に持ち込み、試合経過を逐一報告。放課後になると、半ば堂々とラジオを皆で聞く。特に印象に残っているのが、1983年の巨人対西武のシリーズ。これは球史に残るシリーズとされている。確かあのときは、先生の黙認で、教室のテレビを見せてもらった気もするなあ。たぶんラジオも先生は知っていたと思う。悪いことだと思ってはいるが、良い意味で曖昧にしてくれた。大人だって勤務中に、「日本シリーズ中継してます」という喫茶店にしけ込んだ人は多かったはずだ。大らかな時代だった。今は、この大らかさが、少し欠けている気がする。まじめは大事だが、清濁併せのむ余裕も時には必要。そんなことを子供たちに伝えることも、ある意味必要なんだと思う。話を戻す。日本シリーズは、せめて土日だけでもデーゲームを!季節感を取り戻してほしい。