負担感の強い、教科書傍用問題集
高校生の期末試験のシーズン高校生の数学と言えば教科書傍用問題集が定番。4プロセスとか、4ステップとか名前はいろいろだが、教科書とセットで購入させられているモノ。これがテスト前には宿題として出る。数十ページ単位で。この問題集、前々から苦々しく思っていたのだが、なにせ問題の数が多いおまけに巻末の答えが見事に略解レベルもちろん大概、別冊で(あまり丁寧ではない)解答解説集は持っている。ただし別売り!この中から先生が選んで宿題にするのなら良いのだが、大概ページ単位で丸投げ(with セルフ〇付け)生徒たちはまじめにやっているが、この問題集は大概どれも比較的レベルが高い。基礎から入試基礎レベルまで網羅。当然わからない問題も出てくる。こちらも逐一説明解説しているつもりだが、いかんせん量が多すぎるため、全部を見ることは不可能。で、結局解答丸写しで提出・・・となる。生徒たちはテストに出ると思うからやるのだが、実際はこれらからあまり出ない。まじめにやる生徒ほど割を食うという・・・何より問題なのが、この宿題のために必要以上に時間を食い、他のテスト勉強まで手が回らない自体に。高校で数学だけ勉強するならそれでも良いのだが、そんなわけないのだから、工夫して使ってほしいというのが本音。入試まで見据えた場合、確かにこのくらいはできていてほしいしかし授業であまり扱わず、教科書で教えるだけであとは丸投げだと、数学が平均程度以下の場合の生徒は負担感だけが強くなる。自称進学校ほど、熱心に使いたがるという不思議な教材。しかし実際のところ、数学を受験で使う生徒は半分もいない。そんな彼らにとっては、数学は単位を取るための手段でしかない。ハッキリ言って、数学の副教材を使うならば、白チャートで十分だと思う。解説が詳しい分、こっちの方がよほど親切。平成29年6月30日(金) 大田区 松栄塾 記