安易に進学してほしくないんです やはり 松栄塾アーカイブス
夏休み中につき、過去のを再掲してます1/26日の朝日新聞の記事である 文科省の調査によると、2015年度の高校中退者は、全国で約49,000人。率にして1.4%。 以前から大体、率は変わらない1~2%前後。 せっかく高校に進学しても、100人に1~2人はやめてしまう現状。 これを多いか少ないかは意見が分かれるが、人数にするとやはり驚く。 東京ドームが満員になる位の高校生が毎年辞めていると言うことである。 で、気になるのがその後の進路。 やはり「アルバイト・フリーター」が一番多く34.9%。次いで無職が19.0%。他の学校に再進学が17.0%。自営を含む就職が16.6%。 自分の実感として、高校行き直すパターンは少ないだろうなと思ったのは、だいたい当たっていた。 結局高校をやめると、アルバイトや無職など、不安定な状態に置かれるのが半数以上と言うことになる。 まあ、元々勉強が好きでない、興味がもてないというのが退学理由のトップなのでこうなってしまうのかなあとは思うが、20になる前の若者が、いきなり不安定な状況に置かれるというのは看過できない問題だと思うのだ。 受験勉強をなんとな~く過ごし、なんとな~く進学し、だんだん行くのがめんどくさくなってきたりしてなんとな~くやめてしまったとき、初めて現実に気がつくのだろうか? 中退とは言うけれど、要は中卒。 やめて行き直す場合でも、通信制に行くことが多いような気がするが、その後キチンと卒業できているんだろうか? そこまでの調査はされていないような気がするので何ともいえないが・・・ いずれにせよ、本人が考える以上に深刻な問題。 高校受験ってとかく地味なのだが、実は人生のスタートにおける重要な岐路でもある。 偏差値の高低ではない、自分の将来を見据えて進路をキチンと選べるか? ここが大事なのである。 なんとな~く過ごしても、どうにかなってしまうだけに、真剣に考えた方が良いと思うのです。 平成29年8月21日(月)大田区 松栄塾