時間じゃなくて量
どんな科目でもそうだが、新しい単元を学習する手立ては、ワークを見てみればよくわかる。まずは語句の確認、基本事項の理解から始まって、それを使った標準問題、テスト対策問題へと進む。当然最初の基本事項の理解からわからないところが多い。成績が悪い生徒は、どの科目でもそうだが、基本事項ですでに躓いている。本人にしてみれば、ワークはやったという。でもそれは、やったと言うよりは、わからなかったところを聞くなり答えを見るなりして埋めただけ。もう一度やり直したかというと、まずやってない。そんなのは単なる作業という。そんな状態でテストを受けても、当然良い結果など出ない。申し訳ないが、定期テストで30点以下ばかりというのは、よほどのことがない限り、「勉強不足」の一言で片付く漫然とワークを解き、わからないところを聞くなり解答を見るなりして埋めても、ほとんど意味がない。まずはその内容をしっかり頭に入れて、次の標準問題に進む。それも当然わからないところがあるだろうから、しっかり確かめて、質問するなりして解決。さらにそれを繰り返す。そこまでやって80点行くかどうかの戦い。当然時間がかかるし、量をこなさないと身につくわけがないできない生徒に限って、何時間やったと言うが、時間ではない。量が大事なのだ。大事なことは、量をこなすために時間が必要なのであって、時間ありきではないと言うこと。それをめんどくさいと思うのなら、そういう生徒が自然と集まってしまう高校に行くだけのこと。高校受験って、公立中学生にとっては、初めて自分の意思(無意識の場合も)で環境を選ぶことになる。自分の態度が周囲を決める。やってるアピールなど何の意味もないこれが、以前tweetした「懇切丁寧に教えて、(その場では)わかった!となっても、それだけでは成績は上がらない。これは10年以上やっての結論。」につながるのだが、それはまた次回平成29年10月30日(月)大田区 松栄塾