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カテゴリ:・・表現よみ(音読・朗読)指導の実際
『走れメロス』(太宰治)の冒頭に 「 メロスは激怒した。 必ず、かの邪知暴虐の王 を除かねばならぬと決意した。 メロスには、政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である 。・・・・・・」 とあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この最初の一文のよみについて中学生が共同助言をしています。
M 君 「大きな声で、はっきりよめていました。」 K さん 「メロスが、怒ったことが伝わってきました。」
先生 「こうよんだ方がいいと思うことはありませんでしたか?」
Dさん 「激怒したのだから、その気持ちの激怒が伝わってくるようによむとよかったと思います。」 T 君 「Dさんにつけたしです。怒ったと激怒したは、違うと思います。激怒は、激しく起こることだと思います。だから、そのことが声に出るとよかったと思います。ただ、怒ったではないのですから・・・」 N君 「この冒頭の<激怒した>が、気持ちで伝わってくると、次の文章をよむときに、なぜ、激怒したのかと疑問に強く思い、この作品に惹かれていきます。」
先生 「この共同助言、なかなかしかっりできていますね。 この共同助言の発言のように気持ち(情感)を表現した表現よみは、読解を深めるのですね。」
生徒 「ああそだ。・・・・。・・・・・・。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *先生が「メロスはどうしましたか?」 生徒が、「はい、激怒しました。」 先生 「そうですね。」 のような授業と比べると、面白さ・読解の深さなど面から深さが違ってこないでしょうか。(今日)
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