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カテゴリ:・漢字指導
この実践は、 2015 8月 第31回 漢字指導法教育研究会(国字問題研究会=国字研)の基本提案 (調布市立調布第三小学校・6年・榎本裕也先生)より抜粋してお送りします。
3 1セット5過程方式の実践例 ☆「値」の指導 ・・・・・・4過程まで、前回までに報告しました。
5.文作りとその交流
T 「では、文を作りましょう。『チ』の文、『ね』の文で作りましょう。」
・児童は慣れているのでこの指示で伝わりますが、初めは、「『チ』と読む言葉を使って1つの文、もう1つは『ね』と読む言葉を使って作りましょう。」くらいに、分かりやすく伝えるよう心がけます。
・書く時間は書くことに集中させたいものです。
・数分間、書く時間としました。
T 「では、文の発表しましょう。」
南部「服が値下がりバーゲンで1000円だったのが100円になっていたから、買おうとしたら、うしろから時速300kmの速さでおばさん100人につきとばされ。」 高畑「千円の物を五百円に値切る。」
T「どういうこと?値切るって。」
C「安くしてもらう(こと)。」
泉「価値がある切手コレクションをさわりまくっていたので、価値がなくなってしまった。」
月「ものの値段を値札と見ずに言える人がいる。」
C「すごいね。」
福本「消費税減税で、商品が値下がりすることをねがう。」
北本「山田くんは、品物をおろし値で安く買った。」
T「おろし値。今日出た言葉でよく似た言葉があったね。」
C「原価?」「仕入れ値」
T「仕入れ値ね。これね。(元値)」
浜本「この本の元値は1000円だ。」
吉本「Aくんはスーパーに100円をもっていったら、アイスが値上がりしていて買えなかった。」
T「値上がり。」 中本「キャベツがいつもより安値だったので買った。」 外崎「山田くんは博物館にいってすごく価値のあるものを こわしてしまい、にげてにげてにげまくって、いまだに指名手配されている。」
T「まだ、山田くんひどい目にあっているな。」
※「山田くん」とは、この漢字の短文作りで数名の男子児童が登場させる架空の人物ですが、なにかと不幸な目に遭わせて楽しむきらいがあるので、何度かたしなめたのですが、ついついいじめてしますようです。こういうところにも意識と言葉のつながりを感じます。「山田くん」をいじめないようにしようと心がけることも、何かが変わることにつながるのではないかと思います。
柴本「一年間の計画を数値に表す。」
T「計画を数値に表すってどういうこと?」
C「何人とか。」
T「あ、目標を数値に表すってことね。」
土本「たんぽぽ太郎くんは自分の偏差値を知る。」
T 「では、終わりましょう。あるのかな、ないのかな。」
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