以下は、
千葉県の中学のA先生の国字研アカデミーの1セット5過程の実践報告です。
孤・ 弧・枯の学習
本日は、枯の報告
T:「三つ目の漢字は、部首が“きへん”で、右側が音符となりますが、音読みは?」
S:「“コ”です。」
T:「そうですね。訓読みは、木が古いと書いて、~れるですか?」
S:「“かれる”です。」
T:「そうです。右側の漢字語の読みは?」
S:「“えいこ”です。」
T:「そうですね。左側は?」
S:「“こかつ”です。」
T:「そうですね。では、“栄枯”の意味は?」
S:「栄えることと枯れることです。」
T:「枯れるということを、栄えると反対の意味の言葉で表すとすると?」
S:「衰えることです。」
T:「そうです。したがって、“栄えることと衰えること”という意味になります。では、“栄枯”を使った短文を挙げてみて下さい。」
S:「民族の栄枯の歴史を調べる。」
T:「いいですね。他には?」
S:「人生には栄枯がある。」
T:「なるほど。では、最初の方を書いておきましょう。」(短文を板書する。)
T:「では、〔問題〕で、“古”が入って“コ”と読む漢字を他に挙げてみましょう。」(「固」「個」「故」「湖」など幾つか挙げられる。「苦」が出された時は、“コ”の音の変化で“ク”となったもので、同じ音符を持つ漢字として黒板に書いておく。)これらはいずれも“古”という音符を共有する形声文字だということになりますね。」
T:「最後に、今日新しく習った漢字を巻末の部首欄に付け加えていきましょう。「孤」は「こへん」で、人間に関係した字なので〔人体類〕ですね。
「弧」は?(生徒から「器具類」という声が上がる。)そうですね。弓という道具ですから〔器具類〕ですね。
「枯」は?(「植物類」という声が上がる。)そうです。〔植物類〕です。(各自、部首欄に記入する。)これで今日の漢字学習を終わります。」
もし、この記事、少しでも、参考になることがありましたら、
下記クリックしてくださるとうれしいです。
にほんブログ村
下記は、上記の研究の出発点の本です。
漢字指導の詳しいことは下記で。
国字問題研究会・漢字指導法研究会
http://members.jcom.home.ne.jp/kotoba/kokuziken-index.html
漢字指導法の研究会は、毎月しています。
参加希望者は、上記の事務局にご連絡ください。