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カテゴリ:中学の漢字指導
第31回漢字指導法研究会全国アカデミー 中学校高校分科会
千葉県公立中学校 A・K
1セット5過程方式による漢字学習帳を用いての指導 (下記の提案は、千葉県のA先生の国字研アカデミーの実践報告・http://plaza.rakuten.co.jp/zyx1830/diary/201509240001/の前文です。) 2.昨年までの提案の経過と漢字学習帳の変容
国字研のアカデミーには3年前に初めて参加し、一昨年のこの分科会では、手製の漢字学習帳を用いて形声文字の理解を中心に据えながら毎授業4字ずつの新出漢字の学習に取り組んだ1年生の実践を報告した。
この漢字学習帳は、学年配当の漢字を教科書の教材順に4字ずつ90回分で編集した冊子である。 また、一昨年のアカデミーでは、「1セット5過程方式導入試案」と題した漢字学習帳(1年生用)の冊子を新たに作り提案した。 その後、アドバイスも踏まえて漢字学習の欄などを改善し、昨年度の3年生から現在の漢字学習帳を用いて実践している。 また、今年度からは、新しい学校で1年生に対しても同じ1セット5過程方式を取り入れた漢字学習帳で実践している。 3.漢字学習帳の編集の仕方について ⑴ 各学年で習う新出漢字(教育出版の教科書に拠る)のランク付けについては、従来のABランクを一つにまとめ、全体で3ランクに再構成してある。その際、形声文字としての特徴と部首による判別を強く意識づけながら学習させたいという意図から、ランクを入れ替えた漢字も幾つかある。 ⑵ Aランクの漢字は、読み書きを丁寧に指導する漢字として1セット5過程方式の爛を設けて、毎回3字ずつ学習する形にした。Bランクの漢字は、毎回4字ずつ(3年は5字ずつ)読みと意味を中心に学習する形にした。そして、Cランクの漢字は、毎回6字ずつ(3年は8字ずつ)読みのみ学習する形にした。2010年の改定で追加された常用漢字はすべてCランクに入れてある。 ⑶ Aランクの欄には「一口メモ」コーナーを設け、今学習している漢字の成り立ちなどを紹介して漢字への理解と興味を広げると共に、A~Cランクにある〔問〕では、音符を意識させることを意図した問題を中心に設定した。 ⑷ 「象形」「指事」「会意」「形声」の漢字の分類に際しては、3種類の漢和(字源)辞典とインターネットの字源解説を参考にしたが、辞典によって分類が異なる漢字が少なからずある他、音符の説明が異なるものもある。そこで、各辞典の字源解説を比較しながら、より合理的と思われる方を採用することにした。中には「会意形声」というような名称をつけている辞典もあり、分類の仕方が必ずしも絶対的なものではないということを踏まえながら、生徒にとっての分かりやすさを大切にした。
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下記は、上記の研究の出発点の本です。
漢字指導法の研究会は、毎月しています。 参加希望者は、上記の事務局にご連絡ください。
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