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カテゴリ:・漢字指導
以下は、この8月の漢字指導法研究会夏季アカデミー基本提案・榎本裕也先生の引用です。
1)漢字の特性を見る
すべての学習漢字に同じだけの時間をかけて、同じ指導をする必要はあるのでしょうか。 ここでは、それぞれの漢字の使用頻度や機能性や必要性をとらえ、それぞれの漢字指導にあてる時間に計画的な軽重をつけるということを提案します。
1年生の各教科の教科書から
「くまさんが、ふくろをみつけました。『おや、なにかな。いっぱい はいって いる。』 「おなじ ばんごうの つみきを つみます。 なんばんの つみきが いちばん たかく なりますか。」 (1年生算数 大日本図書) 「はっぱや みで あそぼう。 どんな あそびが できるかな。」
6年生の各教科の教科書から
「『とんぼ』を題材として、江戸時代の芭蕉から、近代、現代の作家の作品を見てみました。同じ『とんぼ』が対象ですから、そこに、生態や習性に関するなんらかの共通性が見られるのは当然のことです。それなのに、取り上げた俳句の一つ一つが、それぞれに作者らしい世界を作り出しているのがよく分かります。」 「一つの問題を、肯定・否定の両面から考えることによって、より多くの人が納得できる新しい解決策が見つかるかもしれません。」 (6年生国語 光村図書出版)
「天皇は、全国に国分寺を置くことを命じ、都には国分寺の中心となる東大寺を建て、大仏をつくることにしました。そして、大仏づくりに必要な大量の金属や木材などの物資と、作業にあたる大勢の農民を全国から集めさせました。また、高度な技術をもつ朝鮮からの渡来人の子孫を、工事の責任者に任命しました。」 「戦争に敗れた日本は、アメリカを中心とする連合国軍に占領されました。日本政府は、その指示のもとで、民主的な社会をつくるための改革を次々と進めていきました。1945(昭和20)年には、選挙法が改正され、20才以上のすべての男女に選挙権が保障されました。人々の生活と権利を守るための法律も整えられていきました。」 (6年生社会 教育出版) 6年生の教科書については、その学習の重要な事項やまとめの文章から、漢字が多く使われている文章を抜粋してみました。非常に多くの漢字が使用されています。 ひらがなを一生懸命に勉強していた1年生も、5年も経つころには、これだけの漢字の理解を授業の中で要求されます。やはり、子どもたちに漢字の力をつけさせたいと思います。 もし、この記事、少しでも、ためになることがありましたら、 下記クリックしてくださるとうれしいです。
下記は、上記の研究の出発点の本です。
漢字指導法の研究会は、毎月しています。 参加希望者は、上記の事務局にご連絡ください。
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