「パッソ」試乗インプレ(2)
いざ、車を走らせてみての感想ですが、シエンタの時にCVTという無段変速機構で違和感があったので、今回のパッソの4速ATは自然に乗ることができました。変速ショックとアクセルを踏み込んだ時のエンジンのうなりは多少気になりましたが・・・。(3気筒のエンジンはこういうものだと初めてわかりました。)ただ、走り出しにアクセルをあまり踏み込まない方はあまり気にならないかと思います。「デュエット」の後継とも言える車がパッソにあたるそうですが(実際は違うらしい)、加速は比較にならないほど力強かったです。上り坂も非力とは感じませんでした。(余談ですが、このエンジン、後ろ吸気の前排気なんです。最近には、珍しくないですか?) ブレーキの感じは、最近の車(自分の乗ったことのある範囲ですが)は踏み込みが軽い力で出来て良いのですが、効き始めがわかりにくく加減が難しい印象を持っていましたが、パッソは踏み込みが多少硬い分、効き始めから車を静かに停止させるまでの力加減がしやすい気がしました。前に乗っていたAE101レビンと似た印象でした。でも、踏み込みの軟らかいブレーキに慣れている方には、初めは「強めのブレーキ」くらいが良いかも知れませんね。 視界は、運転席右前の骨格(Aピラー)も太くなく、視界の比較的手前に位置するので、あまり気になりませんでした。ハンドルも非常に軽い力で回せますし、小回りも軽自動車並みに出来ます。駐車の苦手な方でも修正しやすい気がしました。 交差点を90度に曲がった時の印象ですが、正直びっくりしました。結構、車体が傾きます。車幅や車高からイメージしていたものより、ロールが激しい気がしました。ただ、直線を走る分にはふわふわした感じも無く、反対にホンダ車よりもマイルドなので多くの方が快適に感じると思いました。個人的には、TRDのショックアブソーバーセットを着けると「走る・曲がる・止まる」のバランスが良くなると思いました。あと、ウインカーの音がなぜか助手席側から聞こえたことです。普段気にならない点かと思いますが、聞きなれないと違和感を感じるものなんですね。 最後に、気になったのは定速走行中のロードノイズです。40~50km/h程度の定速走行中のエンジン音は比較的静かでしたが、それよりも前輪のタイヤハウスからの騒音が気になりました。オーバーフェンダー気味のタイヤハウスの形状や、タイヤハウスから運転席までの距離が短いコンパクトカーでは、このあたりの対策は難しいのかもしれませんが、このあたりはヴィッツの方が一枚上手なのかなと思いました。 以上、kazzy_h2のパッソ試乗インプレでした。総合的に見て、このまとまり感で本体価格945,000円~はお得だし、1台目に乗ってほしい車だと思いました。CMで価格をアピールしないのは何故なんでしょうね。トヨタらしいですが・・・