友達の本
温かな陽射しの中で、花が生き生きして見える日でした。友達から手紙が来ました。喪中葉書を出したので、そのことかなと思って開いてみると・・・もちろん、母との別れによる心労を気遣ってくれました。自分の親のことも思い、これからの私たちは、親を思いやらなくては、といったことも書かれていました。でも、私をびっくりさせたのは・・・・「本を出版しました」という一文です。すご~い!!!ただただ驚くばかりです。早速、楽天ブックスで友達の名前を入力し、検索すると・・・すご~~い、当たり前ですが出てきました。そのことも、まるで自分のことのように誇らしく思いました。学生時代から私よりもずっと多くの本を読み、文章を書くことがとても上手な人でした。結婚後、ずっと児童文学の同人誌に作品を載せていました。でも、本という形になるとやはり、偉いなあと感心しました。もちろん、直ぐに本を注文しました。私とは性格がまるで違い、勉強も恋愛もこつこつと真面目に取り組む人でした。私には創造力も文章の表現力もないのですが何より彼女と違うのは、何かをこつこつと大事に育む姿勢だと思いました。いつも、自分のことを「アリとキリギリス」のキリギリスだなあと思います。継続は力なり・・・です。学生時代二人とも、児童文学なんて関心もありませんでした。卒業後、会う機会もほとんどなく、互いの世界に影響されることもなかったのに何故だか、児童文学に二人とも関心を持ちました。不思議な気がします。最近、槇原敬之の曲を聴くようになったのですが、聴き始めて、何となくこの友達の顔が思い浮かびました。きっとこの友達も槇原敬之が好きだと言うだろうと思いました。類は類を・・・とはよく言ったものです。離れていても、ものすごく性格が違っていても、友達には何か共通するものがあるものだと思いました。気分が高揚する出来事でした。