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カテゴリ:海外リーグ野球
『遂にNPBへ』
今回はチェコやイタリアの野球について少しだけ触れていきたいと思います。 WBCにてチェコ代表の3番打者として日本戦に出場したフルプ外野手が巨人と育成契約を交わした事が発表されました(記事、公式サイト)。 チェコでは今季プロコップ内野手が独立リーグに参戦したものの、不遇な扱いであまり出場機会もなく、せっかく来日したのに殆ど得るものがないままエクストラリーガに復帰していましたが、巨人ならば3軍もあるので出場機会を得られないといった心配もなさそうですね。 今季は昨季同様にアメリカの独立リーグにてプレーをしており、80試合に出場して打率.252、7本塁打を記録しています。 フルプ外野手はアメリカに渡って大学でプレーしてMLB入りを目指していましたが、残念ながらMLBからのドラフト指名はなく、上記の通り2年間は独立リーグでプレーしていました。 基本的に欧州の選手は欧州各国の国内リーグでプレーするか、アメリカに挑戦するかの二択になりがちですが、ここにNPBという選択肢ができれば欧州の選手達の目指せる場所が増えます。 個人的にはWBC中国戦にて先発登板して見事な投球を見せたパディサック投手も是非NPB入りを目指して欲しいところ、パディサック投手もアメリカの大学でプレーしてMLB入りを目指していましたが、フルプ外野手同様に残念ながら指名されませんでした。 以前の「欧州野球の問題点」といった長編記事にて「現状の欧州選手達の実力では中々MLBを目指すのは厳しい」といった事を書かせていただきましたが、チェコの至宝とも呼ばれる二人ですらドラフト名されなかった事を見ると、やはりそのことを実感します。 ですのでNPBで欧州選手達を受け入れて実力の底上げを図るといった事ができないのかな?と思うところです。 今回は巨人が動いてくれましたが、できれば新しく2軍に参加したくふうハヤテとオイシックス新潟の2球団がその受け皿になれないのかな?と思います。 今のままのチーム運営だと正直なところ独立リーグの球団と大した差はなく、観客動員数も平日の12時という集客には極めて不利な時間帯での試合時間が多く、初年度こそ物珍しさで2軍にしては観客動員数はかなり健闘を見せたものの、2年目以降となると果たしてどうなるか?採算性もかなり厳しいのではないかな?と思います。 なのでもっと2軍球団にしかできないような役割を持ちたいところ、そこで欧州の若い有望な選手を引き入れてNPB2軍選手相手に地道に実力の底上げをする為の場所を提供しても良いのではないでしょうか? 近年、助っ人野手の成功率が著しく低い割に円安で契約金や年俸も高騰してしまっている現状で、NPB2軍相手に好成績を収められる選手ならば間違いなく目をつけて獲得オファーする球団が出てくるはずです。 しかも欧州出身で若い選手なので3Aから連れてくるよりも比較的安価に獲得する事も可能ですし、NPBでなくとも韓国(KBO)や台湾(CPBL)といったプロ野球からもオファーが来る可能性も出てくるでしょう(独立リーグでプレーしていた白川投手が韓国でプレーしましたね)。 つまりNPBにとっても安価且つ若い助っ人選手を獲得でき、欧州選手にとっても新たな道が開ける事になり、2軍球団にとっても移籍金ビジネスや欧州各国の企業からのスポンサー獲得などが見込める可能性もできますし、野球界の裾野拡大にも繋がるのではないかな?と思います。 最後にイタリアですが、イタリアも若い選手を集めてLA五輪に向けて動き出している事が判明しました(記事)。 元日本ハムのスウィーニー氏も携わっているそうで、できればイタリアの選手もNPBに挑戦できる日が来て欲しいなと願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.26 12:30:11
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