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2023.05.21
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「母の生活の基盤を移す」という

とてつもなくたいへんなことを


「やる」と決めたことに対する凄まじい実行力と、

明晰な頭脳と、

愛と、優しさとで、


本当に実現してくれた。  














 「あの子はもう私に会いたくないんかな。」


  「そうだよ。 もうそっとしておいてあげて。」




そういって、母とわたくしの間に立ちはだかってくれた人。


本気で守ってくれた人。




 ***********************************



豊かな、

より安心で、安全な、幸せな場所での

新たな暮らしを始めることを、

姉は、母に、叶えてくれた。




わたくしは、母には、いっさい逢っていない。


あれ以来、話をしてもいない。


メールも返しませんでした。




 *********************************




向き合うべき問題が起こった時に、

すかさずそこから目を背け、

何もなかったことにして形勢をひっくり返そうとする、というのは、

母の往年の得意技。


不気味なほどの朗らかさで、

わたくしを怖がらせたあの怒涛のメール攻勢が

ある日を境にパタリと止んだのは・・・


母の理解の上での終焉、ではなく、


やはり、姉からの厳しい制止ゆえ、だったのです。




 *******************************




あの母の、あの生活の基盤を移す、という、

想像を絶するであろうたいへんなことを、

わたくしをいっさい、本当にいっさい巻き込むことなく、

やり遂げてくれた。 





これまで13年住んだマンションを、母が退居する日。

いつも通り仕事に向かったのだとばかり思っていたおとーさんが

ひとり密かに姉に時刻等を尋ね、当日は母のもとに向かい、

姉と共にお引越しを手伝い、管理会社の最後の確認に立ち会い、

駅まで送り届け、2人の背中を見送っていてくれたことも・・・

わたくしは、知らなかった。




なにも知らなかったのです。





 *******************************




車の流れをぴたっと止めてしまう渋滞の。

その先頭には、

その原因になってる1台の車がきっとあって。


その車がさっと退きさえすれば、

あのじりじりとした苦しみや、

他の大勢を巻き込む停滞は、解消するのでありましょう。






わたくしが「知らない」ということで、


わたくしが母に関することから完全に退いたことで。


わたくしが離れたことで。




止まっていたものがちゃんと動き出し、

思ってもなかったような、

母にとってより幸せな場所での、

より守られ、より大切にされ、より豊かな暮らしが始まる流れが生まれ、


それが一気に「加速」したのだから。



目の前の景色が、たちまち一変したのだから



その「流れ」をせきとめていたのは、わたくしだ。




邪魔者は、どう考えてみても、わたくしだ。














何十年間も笑顔で頑張ってこれたのだもの。

大丈夫! このままここでやり抜ける!

母や、そして亡き父や、亡き祖母に、

感謝の恩返しをしたい! しなければ! と本気で思っていましたから、


(近くに住む末っ子のわたくしが、

  そういった責任を負うのは当然のこと、と、母は思っていました)



わたくしは、自分の存在や、していることは、

母や、姉や、そしてご先祖さまや、

みんなみんなの「役に立っている」つもりでいたんですよ。




いえ、そういう使命感に・・・ 酔っていた?




邪魔者がさ、なに言ってるんだか。




可笑しいでしょう?


可笑しいよね。


可笑しくて、可笑しくて・・・ 


可笑しくてね、恥ずかしくてね、もう・・・


涙が出るよ。















 人に力を与えてくれるのは「何をしたか」じゃないの。

 「味方でいてくれたか」なの。


           精神科医Tomy先生のお言葉







ここに至るまでの姉の、

細く小さな体での孤軍奮闘を、

どんなに大変だったことかと思うと、胸が締め付けられる。



ありがとう。


ありがとう、お姉ちゃん。



ありがとうね、おとーさん。



助けてくれて、味方でいてくれて、ありがとう。




 ***********************************




何かあった時に、

すぐに駆けつけられるところに住んでいなければ、と、

わたくしは母のそばにいなければ、と。


そういうシーンが決してたくさんあったわけではないけれど、

母からすれば不十分だったのだろうけれど、


ずっと ずっと ずっと ずっと そう思って生きてきました。




もうここではなく、何処かへ。



どこにゆくのも、わたくしは赦されたのかもしれません。  



まるで別の世界を生き直すかのような感覚に対し・・・


ふつうの母娘関係だった方には、

どうしたってお分かりいただけにくいことだと思いますが、


この52年の人生で、いま初めて知った気がする「母という存在からの自由」。



この圧倒的なる自由に対し・・・



まだ実感が 湧きません。








                                   おわり









お読みくださって、ありがとう。


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最終更新日  2023.05.22 10:10:28



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