集団で生活するマナー
帰宅すると、こんなファックスが入っていました。子どもの通う保育園からでした。「・・・園ではインフルエンザが大流行です。微熱だからと医師の診断を受けなかったり、検査を勧められているのにしなかったり、素人判断で完治したと思って登園した子が多いためと思われます。・・・これまで当園では、多少の熱や体調不良は保護者の方の仕事を応援する立場として、職員が対応してきました。しかし、インフルエンザは全く別物です。インフルエンザと診断されなくても、熱が下がらなければまた受診するくらいの気持ちで、集団で生活するマナーを考えて下さい。仕事が忙しいのは、皆一緒です。我々は、保護者の言葉を信じるしかなく、必ず真実をお話下さることを希望します・・・」この保育園は、普段とても「寛大」な園です。「子どもの熱が何度以上になったら、すぐ電話を親にかける」ということはありません。少々熱があっても、元気なようだったら何とか最後までみてくれています。園長自身の「働く親を支援したい」という気持ちが強く、なるべく親が負担なく働けるよう、とても配慮をしてくれています。たとえ、やむを得ず職場に電話してくるときでも、「このような具合ですが、いかがなさいますか・・?」と、先生の方が申し訳なさそうに聞いて下さるのです。もちろん、子どもの具合が悪ければ、迎えに行かざるを得ないのですが、「早く迎えに来て下さい」と言われるのとは、こちらの気持ちも全然違います。・・・・それが、このような強い調子での文書が各保護者宛に送られ、少し驚きました。うちの子は、ちょうどしばらく風邪でお休みしていましたが、その間、かなりインフルエンザが蔓延していたようです。そして、そのことに対して、怒りとも悲しみとも願いとも言える思いを先生方は感じられているようです。子どものちょっと変な様子に気づいていながらも仕事が気になって登園させたくなる気持ち、もちろん痛いくらいによく分かる・・・けれど。やっぱりそれはマズイ。子ども自身のためにも・・・周りの子にも・・・そして先生たちにもこんな思いをさせてしまったことが残念・・・「集団で生活するマナー」この言葉が、胸に響きました。具合の良くない子を登園させる、集団の中に入れるのもマナーに反すること。自分には小さなこと、と思えたことが知らない内にまわりを巻き込んでいること。まだまだ気づいていないだけで、そういうことがあちこちにあるのかもしれません。