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テーマ:春のお花見(16)
カテゴリ:梅・桜・花のフォト
奈良古刹 百万本の薔薇鮮やか
リュウちゃん、先日、奈良市にあります霊山寺(りょうせんじ)に、バラの花を観に行ってきました。 奈良・霊山寺は、8世紀前半に、行基と、インドからの渡来僧で、奈良の大仏開眼供養の導師を務めた菩提僊那(ぼだいせんな)が開祖とされている由緒ある古刹で、霊山寺真言宗大本山の寺院です。本尊は薬師如来(木造薬師三尊像)で、この秘仏は、1066年の造立なのだそうです。 この寺は、西国薬師四十九霊場第二番札所をはじめ、様々な札所でもあるようです。 札所といえば、有名な四国八十八箇所霊場の第一番札所は、徳島県鳴門市にあります、霊山寺(りょうぜんじ)ですよね、同じ漢字表記でも、読み方が血這う、日本語って、本当に難しいですね。
奈良・霊山寺の「バラ園」は、昭和32年に開設したのだそうです。約1200年に及ぶ寺の歴史から考えれば、ほんの最近のことですね、
真言宗のお寺と「バラ園」、何となくミスマッチな感じが致します。何故、「バラ園」なのか?
私達現代人は、「バラ」といいますと、何かヨーロッパの教会や庭園で咲いている花で、日本の寺院では、蓮の花や、芍薬、桜の花がふさわしいと、普通、考えますよね、勿論リュウちゃんも現代人ですので、今の今まで、そう考えていました。
で、「何故、日本の古刹にバラの花なのか?」と疑問を持ちまして、少し調べてみましたところ、以下のようなことが判りました(以下は、ネットにありました「バラの歴史」から抜粋したものです)
(1) 昔から日本には、バラの原種である野茨や浜茄子が自生していた。バラの改良を行ったのは、主にヨーロッパであるが、その元となった「バラ」は、アジアに多く見られ、日本もバラの原産地の一つである。 (2) 日本では西暦700年頃の「常陸風土記」や「万葉集」に「うばら」「うまら」として記されているのが最も古い記録である。 (3) 紫式部の「源氏物語」や清少納言の「枕草子」にも、野生の野茨ではなく、中国から渡来したと考えられる「栽培されたバラ」が出てくる。 (4) 江戸時代には、伊達政宗の家臣で、慶長遣欧使節団を率いた支倉常長が、初めて「洋バラ」を持ち帰った。
と、まあ、俄か調べではありますが、日本の「バラの歴史」を挙げてみました。 以上では、日本に於いては、バラの花は古代からあったという事だけで、仏教とバラの花の関係は、結局、全く判りませんでした。
因みに、霊山寺のHPを見ましたら、以下のように書かれていました。
世界平和を願い、心の安らぎを感じてもらうために昭和32年に開園した1200坪の近代庭園。テーマは人生の輪廻。最初のエリアは母子像を中心とした子どもの世界で赤色を中心に明るいバラが多い。階段を上がるとメビウスの輪をデフォルメしたサムサーラ(輪廻)と名付けられた噴水のある成人のエリア。そしてその奥にはティーテラス「プリエール」があります。200種類2000株のバラが5月中旬から6月中旬と10月中旬から11月上旬まで美しく咲き誇ります。
という事で、仏教に限らず、世界の宗教の共通の願いである「世界の平和」と、「心の安らぎ」を、この「バラ園」に託したものであることが判り、リュウちゃん、納得!なのであります。 薔薇園に 情熱あるも 憂鬱は無し
それにしても、200種2000株のバラは、「まさに壮観」です。リュウちゃん、この日には、50枚以上の写真を撮りましたので、もう1回、「霊山寺のバラ園」ブログを公開する予定です。弱万本とはいきませんが、2000株のバラをご堪能下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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