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カテゴリ:時事問題
今や世界のスーパースターとなった大谷翔平、 何故、彼は東京オリンピックに出場しないのか? 日本時間の7月14日、アメリカ大リーグ(MLB:メジャーリーグ・ベースボール)のオールスターゲームがコロラド州デンバーにあるロッキーズの本拠地、クアーズ・フィールドで開催されました。 このゲームで大谷翔平選手は大リーグ史上初めてとなるピッチャーと指名打者の「二刀流」で出場、アメリカンリーグの先発投手を務めた大谷選手は1回を三者凡退に討ち取り、見事、勝利投手になりました。 大谷選手の大リーグでの今年前半の成績は以下です。 <打撃> ★打率:2割7分9厘、★本塁打:33本、打点:70点、★出塁率:3割6分4厘、長打率:6割9分8厘、★盗塁:12個、 <投手成績> ★4勝1敗、★防御率:3,49、 特に、前半のホームラン数33本は凄いですね。アメリカン・リーグでは前半戦終了時点で2位のゲレロ(28本)に5本の差をつけて独走中です。このまま行けばシーズン60本も夢ではありませんね。 以下に大谷選手のYou-Tubeを3つ貼り付けます。 <大谷翔平、今シーズン前半全33本ホームラン> <9回裏のサヨナラ生還> <子供たちのヒーロー> 大谷選手の一挙一投足には、いつも「華」があり、ユーモアがあります。いつも笑顔を絶やさず、自然体で礼儀正しく、試合中にはエンジェルスの同僚は元より、相手チームの選手や審判、観客にも笑顔でフランクに接し、周りのすべての人達をファンにしてしまいます。 オールスター戦が終わった後、大谷選手は他の出場選手からサイン責めに遭ったようです。またオールスターの前日に開催されたホームランダービーの賞金15万ドル(1650万円)をエンジェルスの球団スタッフ30人に寄付したようです。 誇り高い大リーガーからも 球団スタッフからも 称賛と尊敬を受ける大谷選手、 26歳にして、 世界のスポーツ界の至宝になった! 普段、プロ野球には殆ど関心のないリュウちゃんも、衛星放送のエンジェルス戦に釘付けです。 例えホームランが出なくても。 敗戦投手になっても、 24人全員が日本のプロ野球の選手、米大リーグで活躍している、大谷選手やダルビッシュ投手などは、メンバーに入っていません。 プロ野球音痴のリュウちゃん、このメンバーで名前を知っているのは、投手の「田中将大」唯一人です。 大谷選手の入っていない 「侍ジャパン」、 殆ど興味が持てない! 何故、「侍ジャパン」に 大谷選手が選ばれないのか? 米大リーグでは、各球団に登録されている選手(アクティブ・ロースター)はMLBの規定により、オリンピックには出場出来ないことになっていうるようです。 そのために、「アクティブ・ロースター」の一人である大谷選手やダルビッシュ投手もオリンピックには出場出来ないのですね。 野球がオリンピックの種目に加えられたのは1984年のロスアンジェルス大会からです。この大会はプロの出場は認められていませんでしたので、日本選手団は大学生7人、社会人12人の全19人で構成されましたが、 結果は見事に金メダル! しかし、日本が金メダルを獲得したのは、この大会が最初で最後(2008年の北京大会まで)だったのです。 (1988年ソウル):2位、(1992年バルセロナ):3位、(1996年アトランタ):2位。 (2000年シドニー):4位、(2004年アテネ):3位、(2008年北京):4位、 2000年のシドニー大会で初めてプロ選手の参加が認められ、日本チームはプロ8人、社会人11人、大学生5人、計24人のプロアマ混成チームで挑みましたが、結果は4位、 尚、この年、イチロー選手はオリックスに在籍していましたが、「オリンピックには興味はない」と言って代表選手になることを断ったようです。 2004年のアテネ大会で、初めてオール・プロ選手で出場しましたが、結果は3位、 直近では最後の大会となった2008年の北京大会もオールプロ選手で挑みましたが、結果はメダル無のし4位に終わりました。 オリンピックの野球競技はこれまで参加チームは全て、たったの8チームだけだったのですが、一番の成績を挙げたのはキューバで、5回参加して金メダル3個、銀メダル2個、つまり、必ず決勝まで進出していたのです。私たちが「野球の本場」と考えているアメリカは、6回出場して、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個です。 今年の東京オリンピックの野球に出場するチームは日本の他にはアメリカ、韓国(2008年北京大会金メダル)、メキシコ、ドミニカ共和国、イスラエル(初参加)の、わずか6か国です。 出場チームがわずか6か国、 これじゃ1勝すればメダル獲得だ!? やはり大谷選手の出場しない オリンピックは興味薄だ。 <オリンピック・ファミリー専用「超VIPラウンジ> (オリンピックスタジアムで各国首脳らが使う「VVIPラウンジ」のイメージ図/日本スポーツ振興センター提供) 上掲の「図」は、オリンピック・スタジアムに設置されている「超VIPラウンジ」のイメージ図です。 今回のオリンピックは「無観客開催」が決定されましたが、観客ではないとされた「別枠」の入場者、すなわち、「オリンピック貴族」と言われる「オリンピック・ファミリー」約3000人、およびスポンサー約1000人、及び各国の要人は、蒸し暑い一般の座席ではなく、真夏の暑さとは無縁のエアコンの効いた快適なラウンジで、灼熱のグランドで汗を流して競技するアスリートを見下ろしながら、酒と料理に舌鼓を打つという趣向のようです。 この「超VIPラウンジ」は、開会式が開催されるオリンピック・スタジアムだけでなく、 オリンピック・パラリンピックが開催される43か所のスタジアムに設置されているのだそうです。 灼熱のグラウンドで競技する アスリートを見下ろしながら、 快適なラウンジで酒と料理を楽しむ オリンピック貴族たち、 まるで、 コロッセオで剣闘士の殺し合いを観ながら、 酒を楽しむローマの貴族のようだ! こんな差別の象徴ともいえる「超VIPラウンジ」が 何と、43もの会場に造られた! 狂気の沙汰だ! オリンピック貴族はラウンジではなく、普通の座席 に座らせろ! 「VIPラウンジ」は直ちに閉鎖しろ! <天皇陛下の臨席と開会宣言> 前回のブログで、五輪の名誉総裁である天皇陛下が、西村泰彦宮内庁長官の「拝察」を通して、コロナ禍の中でのオリンピック開催について、「疑問の念」を評されたと書きました。 本来なら天皇は、オリンピックの開会式で、開会宣言をする責を負っています。 1964年の東京オリンピックでは、昭和天皇は香淳皇后、皇太子、美智子妃殿下及び各皇族の方々とオリンピック・スタジアムに列席され、開会宣言をされました。 しかし、今年のオリンピック開会式では、天皇は、雅子皇后も臨席せず、他の皇族の方々も臨席せず、天皇唯一人で臨席し、開会宣言を行うことになったようです。 天皇陛下唯一人の臨席、 雅子皇后も臨席しない開会式、 正に異常事態だ! 昭和16年121月1日の御前会議で昭和天皇は、 日米開戦に疑義を呈したが、 東条英機らは天皇に反して開戦に突き進み、 日本国民を悲惨のどん底に突き落とした。 今回の「一人臨席」は、 意義薄いオリンピック開催に突き進む 菅総理への無言の抗議のように思われる。 天皇陛下は「超VIPラウンジ」に臨席される筈がないとリュウちゃんは思っています。 若し陛下が「超VIPラウンジ」に臨席されれば、開会宣言をされる姿はグラウンドからは見えませんからね。 若し、天皇が冷房の効かない席に臨席されるとすると、大問題ですね。 天皇は、オリンピック貴族の 「超VIPラウンジ」よりも 格下の席に臨席することになる! これは戦前だったら「天皇侮辱罪」だ! <ぼったくり男爵、日本行状記> (トーマス・バッハ氏) 7月8日、IOC会長のトーマス・バッハ氏が来日しました。 14日は首相官邸で菅首相と面談、その際、彼は「リスクを我々が持ち込むことは絶対ない」と、大ホラを吹きました。 このご仁、 「ぼったくり男爵」であるばかりではなく、 「ホラ吹き男爵」でもあったのだ! また、同じ面会の席で、菅首相に対し、「新型コロナの感染状況が改善すれば、有観客にしてほしい」と要請したようですが、感染状況は改善するどころか、ますます悪化しています。 菅総理には、「改善した場合は有観客にしますが、悪化した場合は中止します」 と切り返してほしかったですね。 菅首相殿 「ぼったくり・ホラ吹き男爵」の妄言に対し、 どうして切り返せなかったのか? やはり度量に欠ける肝っ玉の小さい総理なのだ! 16日に広島訪問、17日にIOC理事会出席、18日、迎賓館で歓迎レセプション出席、 各地で「バッハ帰れ」デモが起きました。 (広島のデモ) (迎賓館前のデモ) 18日の迎賓館での歓迎会には、菅首相の他、橋本聖子会長、丸川珠代大臣、小池百合子都知事、森 喜朗前組織委会長ら、約40人が出席したとされています。 (歓迎レセプション) あれ、 女性蔑視発言でクビになっ た森 喜朗氏も出席している。 やはり組織委は、女性蔑視の団体のようだ。 立憲民主党の小沢一郎氏は19日付けのツイッターで、この歓迎会を痛烈に批判しました。 「大勢が集まって喋ると感染が拡大するというロジックで、一年半も国民に自粛を強いて、数えきれない飲食店が閉店に追い込まれたのに、平然と40人のパーティをやり、しかも迎賓館つまり税金でやっているのに非公開、もはや税金を使っているという感覚さえない」 主催した橋本聖子会長は、「規模は小さく、飲食も伴わない。ソーシャルディスタンスを保ちながら、十分に距離を取って歓迎会を実施させて頂きたいと考えています」と、苦しい言い訳をしましたが、何故、「非公開」にするのかは、全く言及しませんでした。 税金を使っての歓迎会が非公開、 納得出来ない! メディアは何故、取材拒否を容認したのか? これじゃ、まるで北朝鮮か中国と同じだ! 本当は、ワインを飲んでドンチャン騒ぎを したのではないのか!??? 一庶民のリュウちゃんに取りましては、この歓迎会はサバト(悪魔の夜宴)のように感じられます。 トーマス・バッハは大魔王、 橋本聖子・丸川珠代・小池百合子は魔女、 菅義偉・森喜朗は大魔王の下僕、 歓迎会はまさにサバトなのだ! (ゴヤ「魔女の夜宴」) <ぼったくり男爵、始球式に登場> メディアが伝えるところによりますと、トーマス・バッハ会長は7月28日、福島市の「県営あづま球場」で行われる日本=ドミニカ共和国による野球開幕戦で始球式に出場することになったようです。 バッハ会長は東日本大震災の被災地での野球開催を「甚大な被害を受けた町や地域の復興を示すことになる」と意義を強調したそうですが、それでは何故福島第一原発のある大熊町に行かないのか?、理解に苦しみますね。 やはりバッハ会長の「復興五輪」は 「まやかし」なのだ! と言わざるを得ないのではないでしょうか。 バッハ会長が福島市で始球式を行うとすれば、 デモ隊も福島に押し寄せる。 メディアは試合と共に、 デモ隊の動向も取材して欲しい。 <選手村でのコンドーム配布について> (東京オリ・パラ公式コンドーム???) 2021年6月22日、公益財団法人東京オリパラ組織委員会は公式SNSで、<選手村におけるコンドームの提供について>というドキュメントを公表しました。 公益財団法人東京オリパラ組織委員会公式SNS やはり選手村のコンドーム配布は、 事実だったのだ! 上掲のSNSには、「コンドーム提供の趣旨」が書かれています。 以下、その文章を文字起こししてみます。 <コンドーム提供の趣旨> 人類共通の克服すべき課題としてエイズをはじめとした性感染症に対する予防啓発は、今回の新型コロナウィルス感染症の流行以前から非常に大きな課題であり、未だ解決できていません。これらの感染症は、アスリートをはじめ若者の未来を奪うこともあり、深刻な差別や経済的困窮も伴います。 今から約30年以上前、IOCはエイズの世界的な感染拡大を受け、エイズ予防対策の啓発活動の一環として、ソウル1988大会からコンドームを配布し、以来、継続して取り組みを進めてきました。コンドームの提供は、IOCの医療ガイドなどにより、アスリートに対する健康教育プログラムとしても位置付けられており、2004年からは国連組織とも連携した取組となっています。 エイズ感染予防やその他の性感染症予防には、対策としてコンドームを正しく使用することが有効です。そのため、オリンピック・パラリンピックの場を通じて、各国において発信力があり、将来その国のリーダー層となっていくアスリートの皆さんに、制感染予防の重要性や感染症対策としてのコンドームについて、目を向け理解をしてもらうとともに、母国に持ち帰って啓発にご協力いただくことを目的として提供をしています。 皆様、 上掲の文章を読まれ、 どんな感想を持たれたでしょうか? リュウちゃんは以上の文章に、うすら寒い程の違和感を感じました。 確かにエイズ感染者は今でもブラック・アフリカや東欧などでは、侮れない感染症で、感染防止にコンドームの使用は有効な手段の一つなのですが、そうであれば、なにもオリンピック村の中で配布する必要はないですね。オリンピック村を去る時に渡せばいい筈です。 過去のオリンピックでは、アスリートの約75%が村内でセックスしていたようです。 ということは、 選手村でのコンドーム配布は、 「選手が持ち帰ってエイズ感染防止策を広めるため」ではなく、 「村内で女性アスリートとセックスするため」、 に配布さてたことが明白ですね。 現在は、エイズよりも 新型コロナ対策が優先されなければならない筈だ。 新型コロナ対策は「3密」を避けることなのに 究極の濃厚接触を奨励するコンドームの配布は、 新型コロナ感染を奨励する愚策だ! 直ちにコンドーム配布はやめるべきだ! <アスリート、オリンピック関係者の新型コロナ感染者の増加> 7月21日のネットニュースによれば、7月1日から21日までの20日間で、アスリートなどの大会関係者67人が、新型コロナに感染していたことが分かったようです。 67人の内、外国人アスリートなどの海外からの関係者が27人、日本在住の関係者が40人となっているようです。 アスリートや大会関係者はバブル方式で守る という立て前が、早くも崩れている。 完全なバブル崩壊だ! <小山田圭吾、過去の「いじめ問題」でオリ・パラ開会式の音楽使用取り下げ・辞任> (「ロッキング・オン・ジャパン」の1994年1月号) オリンピック開会式の音楽を担当することになっていましたミュージシャンの小山田圭吾が、27年前の音楽雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」に掲載された「いじめ自慢」の記事が原因で、開会式の音楽担当を辞任しました。 リュウちゃんは本ブログに、この記事を貼り付けようと思ったのですが、余りに酷い内容で、楽天ブログの「文字規定」に抵触しているので、貼り付けることを断念しました。以下のサイトに記事が掲載されていますので、興味のある方はこちらを読んで下さいね。 <小山田圭吾の「いじめ」記事> う~ん 余りに酷い内容だ! これは、単なる「いじめ」ではなく 「虐待」、「犯罪」だ! 司直は何故、 犯罪として捜査しなかったのか? この記事が発覚した時、オリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は、当初は、この記事を「知らなかった」と語りましたが、「引き続き、貢献してもらいたい」と、17日には小山田の続投を表明していました。 (武藤敏郎オリンピック組織委員会事務総長) 何という人権感覚の欠如、 何という危機管理の欠如、 オリンピック組織委もバブル崩壊なのだ! 小山田の五輪音楽担当辞任を受け、NHKは20日に記者会見、小山田が音楽を担当していたEテレの「デザインあ」と「ジャパングル」の2つの番組を放送中止すると発表しました。NHKは小山田の「いじめ記事」を10年くらし前から把握していたにも関わらず、これまで放映を続けていたということになります。 皆様の公共放送と謳いながら、 実質は、政府に忖度し放っしの国営放送、 組織委より酷い人権感覚の欠如、 組織委より酷い危機意識の欠如、 目を覆うばかりだ! <オリンピック開会式のショー・ディレクター、小林賢太郎氏解任> 7月22日、オリ・パラ組織委は、23日の開会式のショー・ディレクターの元お笑い芸人・小林賢太郎を突如解任すると発表しました。解任理由は小林氏が以前に書いたコントの中で「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」を揶揄する不適切なものがあったということのようです。 昨年3月、オリンピック開会式の演出を統括するクリエイティブ・ディレクターであった佐々木宏氏は、タレントの渡辺直美をブタに変身させる演出を提案、この演出を「オリンピッグ(豚)」と表現していたことが明らかになり、佐々木氏は謝罪文を公表の上で辞任しました。 (渡辺直美さん) 23日の開会式、 音楽家と演出家の相次ぐ辞任解任、 しかも、人種差別、女性蔑視、障害者虐待、 滅茶苦茶な開会式になりそうだ。 <新型コロナ禍、第5波突入> 案の定、東京都は、新型コロナ第5波に突入しましたね。 前回のブログでは、7月9日までの東京都の新規感染者数を掲載しましたが、本ブログでは、7月10日~7月22日までの東京都の新規感染者数を挙げてみます。 (10日)950人、(11日)614人、(12日)502人、(13日)830人、(14日)1149人、(15日)1308人。(16日)1271人、(17日)1410人、 18日)1008人、(19日)727人、(20日)1387人、 (21日)1832人、(22日)1979人。 オリンピック開会式当日は 2000人突破か!? 下のグラフは、AIが予測した「東京都の新型コロナ感染爆発の予想」グラフです。 (感染爆発予想グラフ) 上掲の上のグラフでは、7月10日頃に東京都の観戦者は2000人を超え、10月20日頃には1日5600人の感染者が出る、という予想になっています。 この予想グラフは3月20日頃に作成され、英国型のコロナについての予想なのですが、現実は英国型から、それよりもはるかに感染力の強いインド型デルタ株に急速に入れ替わっています。 現在のインド型デルタ株の大流行で、 8月頃には東京都の1日の感染者数は 5000人を突破する!? おそらく、東京都の1日の新規感染者数が3000人を突破すれば、オリンピック・パラリンピックは途中で中止せざるを得なくなるのではないでしょうか。 <マラソン・競歩が行われる札幌は酷暑> (2019年9月、ドーハでの「女子マラソン」) 今回のオリンピックで、マラソン・競歩だけは札幌で開催されることになりました。東京から札幌に会場が変更になった理由は、2019年9月に中東カタールの首都ドーハで開催された世界陸上女子マラソンが気温30℃を超える中で行われたため、選手の4割が途中棄権となってしまったからです。 この、第2の「ドーハの悲劇」を受けて、IOCは慌てて東京オリンピックのマラソン、競歩の会場の酷暑の東京から、東京よりも少しマシな札幌に変更したのでしたが、 今年の夏は日によっては、 東京よりも北海道のほうが気温が高い。 8月の札幌はとても マラソンを開催出来る環境ではない! スタート時点で30℃を超えていたら マラソンは中止すべきだ! このブログの最後に、政治学者の姜 尚中(カン サンジュン)氏が7月21日の 「AERAdot」に投稿したエッセイを貼り付けます。 <五輪開催中でも中止の選択が浮上すれば、まだ民主主義は働いている> (姜 尚中) 緊急事態宣言が発出されたなかで五輪が開催されようとしています。コロナ禍が始まって1年数カ月。政府与党の対応は、根拠のない希望的観測と楽観論によって支えられてきました。 その結果、科学的な合理性に基づく診断と、それに対応する戦略、政策の動員、検証とそれに基づく柔軟な戦略の見直しなど、一連の政治過程のフィードバックが目詰まりを起こしました。時々の官邸の都合で対策が打ち出され、場当たり的な対応が積み重ねられることになったのです。 アルコール類を提供する飲食関連の業者に金融機関から「圧力」を加えてもらおうとする姑息(こそく)な措置も、内閣ぐるみの政策であったことが明らかになりつつあります。世論の反発が強くなるとすぐに引っ込めてしまう朝令暮改の体質が明らかになりました。これも「選挙戦略」に有利か不利かで全てが決まってしまう矮小(わいしょう)な政治の結果です。 五輪開催も選挙に有利かどうかで決められているはずです。そうにらんでいるからこそ、あの1972年のミュンヘン五輪のように、多大な犠牲者が出るとしても強行しようとする力学が働くのでしょう。 もちろん、テロによる犠牲者を出したミュンヘン五輪と、今回のパンデミック下の東京五輪とを同列に論じることはできないかもしれません。しかし、今回の五輪開催強行のしわ寄せが、感染者の増加や医療逼迫(ひっぱく)につながりかねないことは、専門家が予測しています。 それでも五輪開催という強行突破に出るのは、選挙に有利になると踏んでいるからでしょう。結局、スポーツの祭典で日本列島が感動に包まれれば、有権者は自分たちのところに戻ってくると値踏みしているのです。 ただ、都内の新規感染者が1日あたり2千人を上回って医療現場が大変な逼迫に陥り、さらにハイブリッドな新型株発生の危険性が高まった場合、選挙に不利に働く可能性があります。そうなれば開催中でも中止の選択が浮上するかもしれません。 それが選挙の重圧が生んだ結果であれば、逆説的ですが民主主義はまだ働いていることになります。もちろん、それには大きな犠牲が伴うはずで、悲しくも気が滅入(めい)るばかりです。 <姜 尚中(カン サンジュン)氏> 明日は東京オリンピックの開会式、 果たして「立ち込める暗雲」は、 払いのけることが出来るのでしょうか? NHK殿 オリンピック中継よりも、大谷選手の出場する 大リーグ中継のほうが、視聴率が稼げる筈ですよ!
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