真夏のお出掛け、三方五胡格安日帰りバスツアー
初めて行った三方五湖、展望台からの眺め、息をのむほど雄大だ!ずっと猛暑日が続いた8月、高齢者のリュウちゃんにとりましては「身体に応えた」月でした。連日、エアコン点けっぱなしで、近所のスーパーに買い物に行く以外、「家に籠りっきり」の日々」だったのです。前回のブログで書きました「馬見丘陵公園」のひまわりも、やっとの思いでお出掛けしたのでした。こういう時には、女房殿が元気です。今回のブログで書く「三方五湖」も、元気な女房殿にお付き合いしてお出掛けしたのでした。8月初旬の某日、女房殿の誘いに乗って、格安日帰りバスツアーで、福井県の若狭湾国定公園の中にある「三方五湖(みかたごこ)」に行って来ました。三方五胡、名前は聞いたことがあるが、どんな所なのだろう?バスツアー参加料金は1人6000円、2人で12000円ですが、女房殿が1人無料のチケットを入手しましたので、今回は2人計6000円で参加することが出来ました。参加費用1人当たり僅か3000円!正に「格安バスツアー」なのだ!午前7時、奈良を出発、途中、タイアップしている滋賀県の宝石店などに寄り、名神高速自動車道の米原(まいばら)ジャンクションから北陸自動車道に入り、一路、三方五湖に向かいます。以下の写真は「帰路」に撮影した北陸自動車道の車窓から観た光景です。車窓から見える山里の光景、懐かしい日本の原風景なのだ。午後1時、若狭湾の海辺にある格安料理店で遅い昼食、プファ~、ビールが旨い!格安ツアーなので料理はショボいが、ビールが飲めれば、それでいいのだ!午後2時、格安料理店を出発、「三方五湖レインボーライン」を経由して、午後3時、展望台のある梅丈岳(ばいじょうだけ・標高400m)の山麓に到着しました。リフトの乗り場でたぬきの親子がお出迎えリフトに乗って山頂の「展望台」に昇ります。リフトの眼下は「若狭湾」の海です。リフトに乗って、3分くらいで「山頂公園」に到着、ここから「三方五湖」が一望出来るのです。下の写真は「山頂公園の図」です。図の上部の「五胡テラス」、「若狭テラス」からは眼下に「三方五湖」が一望出来、下部の「中央テラス」、「茶屋テラス」からは、若狭湾の海が一望出来るのです。初めて観た「三方五湖」、神秘的で雄大だ!以下の看板に、「三方五湖」の5つの湖が示されています(右側のブルーの部分は「若狭湾」です)上掲の図に基づき、「三方五湖」についての「豆知識」を以下に書きます。<「三方五湖の豆知識>◎三方五湖(みかたごこ)は、福井県三方郡美浜町と同県三方上中郡若狭町にまたがって位置する5つの湖の総称。若狭湾国定公園に含まれる。◎昭和12年、「国の名勝」に指定、平成17年(2005年)、湿地の保存に関する国際条約である「ラムサール条約」の指定湿地に登録、更に平成27年(2015年)、「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 - 御食国(みけつくに)若狭と鯖街道 - 」の構成文化財として「日本遺産」に認定された。◎「三方五湖」は以下の5つの湖で構成されている(5つの湖は全て繋がっている)(1)「三方湖(みかたこ)」:唯一の淡水湖、面積:3.58平方キロメートル。(2)「水月湖(すいげつこ)」:汽水湖、面積:4,18平方キロメートル、最大の面積の湖、(3)「菅湖(すがこ)」:汽水湖、面積:0,91平方キロメートル、最小の面積の湖、(4)「久々子湖(くぐしこ)」:汽水湖、面積:1,40平方キロメートル、(5)「日向湖」(ひるがこ)」:唯一の海水湖、面積:0,92平方キロメートル、五胡の面積全て足しても僅か11平方キロメートル余り、約670平方キロメートルの「琵琶湖」の1/60にしか過ぎない。改めて「琵琶湖」の広大さが判った。◎「三方五湖」で獲れる天然ウナギは、江戸時代から「筒漁」(ウナギの狭い穴を好む習性を利用して、節をくり抜いた竹筒などを魚場に沈め、そこに潜り込んだウナギを捕獲する漁法)による漁獲で知られていた、。江戸時代初期の随筆にも三方地域の名物としてウナギが紹介されている。江戸時代の本草学の書物では三方五湖産のウナギは脂の乗りが良いとされ、「京都で一番美味な鰻」として説明されている。近年は漁獲量が激減しているが、「筒漁」は現在も連綿と続けられている。(「三方五湖」の筒漁、この画像はネットから拝借しました)30分ほど「展望台」からの絶景を楽しみ、再びリフトを使って下山しました。下りリフトから観る若狭湾も絶景だ! <瓜割りの滝>ツアーバスは「三方五湖」を後にして、次の目的地である「瓜割りの滝」に向かいました。「三方五湖」は名前だけは知っていたが、「瓜割りの滝」は全然知らなかった。どんな滝なのだろう?午後4時前、「瓜割りの滝」の入口に到着、杉の木立の山道を歩いて、滝に向かいます。歩いて5分位で「瓜割りの滝」に到着、バスツアーで立ち寄る滝なので、どんな名瀑かと思っていたが、落差1m位の小滝だった(ちょっと残念)この、滝というには余りにも小さい小滝が、何故わざわざツアーバスの立ち寄り先になっているかといいますと、ここの渓流の湧水が昭和60年に選定された「名水百選」に入ったからのようです。ここの湧水の水温は夏でも12℃弱で、「水の冷たさで瓜(うり)が割れた」との故事から「瓜割りの滝」と命名されたようです。また、平成27年(2015年)に環境省が開催した「名水百選選抜総選挙」で、「おいしさが素晴らしい名水部門」で、見事、第2位を獲得(1位は神奈川県秦野市の「おいしい秦野の水~丹沢の雫~」でした)、全国的な「おいしい水」として脚光を浴びました。殆んどの来場者が、ペットボトル持参で、ここの名水を汲んでいました。<閑話:大阪地下鉄の「喜連瓜破(きれうりわり)」駅>関西人は殆んど知っていることですが、大阪メトロ(地下鉄)谷町線に「喜連瓜破」という変テコな名前の駅があります。この変テコな名前の駅、どういう由来のある駅名なのだろう?「瓜割の滝」と、何らかの関係があるのだろうか?と思ってネット調べをしました所、以下のようなことが判りました。◎「喜連瓜破」駅の北側は、昔は摂津国にあった「喜連村」という環濠集落だった。◎駅の南側は、昔は河内国にあった「瓜破村」だった。「瓜破」の地名の由来は、「平安時代、空海(弘法大師)が高野山に登る途中、この地に立ち寄って水を求めたところ、地元の住民が育てていた瓜を割(破)って空海に差し出した」という故事から来ているという説が有力のようだ。◎当初は「喜連駅」となる予定だったが、瓜破側住人が反発。駅の位置が喜連と瓜破の町界であることに留まらず、摂津国(喜連)と河内国(瓜破)の国境であることも相まって議論は平行線を辿り、結局、「喜連」と「瓜破」を一緒にしてこのような駅名となった。ふ~ん、大阪屈指の難読駅名の裏に、興味深い歴史があったのだ!「瓜割りの滝」と「喜連瓜破」の駅名、全く関係が無いことが判った!ー閑話休題ーバス停の近くに、「若狭瓜割名水公園」があります。バスが出発するまでの短い時間、この公園の太った「鯉」と、「桔梗の花」に癒されたのでした。午後5時過ぎ、「瓜割りの滝」を出発、往路と違う京都経由で、奈良にたどり着いたのが午後8時過ぎになってしまいました。家の近くの大衆割烹店で遅い夕食、プファ~、ビールが旨い!ちょっとチープな旅行だったが、三方五湖の雄大な風景を観られたことは、大満足なのだ!ーーーーーーーーーーーーー<特報:法隆寺前の船塚古墳>9月8日のテレビや夕刊に「法隆寺の参道脇の駐車場の植え込み」は、実は6世紀後半の「古墳」だった」とういう報道がありました。古墳の名前は「船塚古墳」と命名されたようです。<動画:船塚古墳>この「植え込み」は、リュウちゃんの家から徒歩3分の所にあります。徒歩10分の「藤の木古墳」に次ぐ第2の近隣古墳、斑鳩町に住んでいて良かった!久々に古代史への興味が戻って来た!