アベノマスクの顛末(てんまつ)+藤井聡太七段.史上最年少でタイトル戦挑戦
アベノマスクは新型コロナウィルス感染予防には全く役に立たない!?(アベノマスクをした安倍首相)(アベノマスク)令和2年4月1日、安倍首相は、「洗って何度でも使用出来る布製マスクを日本の全世帯に2枚ずつ配る方針」を表明しました。この一週間後の4月7日、政府は「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」で、この布製マスクを一般家庭に2枚ずつ配布することを閣議決定しました。この布製マスク配布の発案者は、佐伯耕三内閣総理大臣秘書官のようです。彼は安倍首相に対し、「全国民に布マスクを配れば不安はパッと消えますよ」と進言したとされています。この布製マスク配布は大半の国民には大変評判が悪く、「まさに思い付きの場当たり的対応の極み」、「エイプリル・フールの冗談か」、「エビデンスに乏しく、実質的効果は期待できません」、「無駄であるばかりか、「マスクさえすれば大丈夫という間違ったメッセージを送りかねない」などの批判が国内外から殺到し、「アベノマスク」という揶揄された命名が国際的に定着しました。更に4月14日から妊婦あてに先行配布したマスクにおいて変色や髪の毛、異物混入の報告が相次いでおり、4月21日時点で143市町村・計7,870件に上っているという事実が明るみにでました。この不良品に関して菅官房長官は、「実際の配布を行う前段階で適切に除外されている」とコメントしましたが、「除外されていたのであれば、配布されたマスクに不良品が出る筈がないですよね。正に「噴飯もののコメント」だとリュウちゃんは思いました。更に全戸配布用のマスクにもカビが生えているものがあると複数のメディアが報道、厚生労働省は5月14日の参院厚生労働委員会で、マスクにカビと確認したケースがあったことを認め、「全世帯向け、介護向け、妊婦向けマスクの計8500万枚の出荷前に行っている検品は550人体制で1枚ずつ目視しており、検品費用には8億円を要している」とコメントしました。1枚ずつ「目視」で検品、これでは不良が発見できる筈がない!全てのマスクをリコールするべきだ!アベノマスクを受注した企業は、現在判明している限りでは、「興和」、「伊藤忠商事」、「マツオカコーポレーション」、「ユースビオ」、「シマトレーディング」、「横井定」、の6社のようです。アベノマスクの配布状況は、6月4日時点で、全世帯の64%、全世帯配布が終了するのは6月いっぱいかかるようです。アベノマスクは何時届くのか?届いたとしても使い道はあるのか?新型コロナウィルス感染の予防効果はあるのか?様々な疑問がリュウちゃんの頭の中を巡ったのです。政府の緊急事態宣言が全面解除された6月1日の朝日新聞一面のトップに<布マスク調達、質より「量だ」>という長文の署名記事が掲載されました。この記事はアベノマスクに関するリュウちゃんの疑問をかなり解決する濃密な内容の記事だったのです。リュウちゃんは約5000文字に及ぶこの長文の記事を全文、文字起こししてみました。以下、その全文にリュウちゃんの疑問点を併記したものを貼り付けてみます。<6月1日付け朝日新聞一面トップ記事文字起こし> <布マスク調達、質より「量だ」>(トップ見出し)(記事)4月1日の安倍晋三首相の全戸配布の表明から2ヶ月。いまだ大半に世帯に届いていない「布マスク」は、安倍政権の迷走の象徴となっている。マスク不足の中、調達の現場では何が起きているのか。「3月中に1500万枚、4月中に5千万枚ほしい」2月後半、最大の受注企業となる「興和」(名古屋市)の三輪芳弘社長は、政府からの依頼に驚いた、と振り返る。枚数の桁が違った。「量ですか、質ですか」。納期を考えて優先事項を訪ねる三輪氏に政府の担当者は言った。「量だ。とにかく早くほしい」(リュウちゃん注)「興和」は名古屋市にある医薬品・繊維製品などの総合メーカーです。「興和」という社名だけでは一般的には馴染みが薄いのですが、商品名の「コルゲンコーワ」、「キャベジンコーワ」では広く知られている企業です。(コゲンコーワCM)→ここをクリック(キャベジン店頭ディスプレイ)医薬品や英製品などを作る同社が生産するマスクは不織布の使い捨てが主流だったが、布マスクも少数ながら取り扱っている。政府は生地の調達を含めて、一貫した生産ができるとみて依頼した。だが、この時点で、政府の担当者も同社も、のちに「アベノマスク」とも言われる全戸配布の布マスクになるとは想像していなかった。課題は山積みだった。ガーゼの生地は中国やベトナム、スリランカなどアジア各国で探し、かき集めた。その時点では政府の発注書もない。いわば「口約束」だった。つくった布マスクを政府が買い取るという確約もない中で作業は始まった。生地はタイとインドネシアで加工。縫製は中国の加工業者に依頼し、約20カ所を確保した。2週間で急きょ集めた作業員は計1万人以上。日本社員は感染を避けるため赴任先から帰国させており、日本語が分かる現地スタッフを通じて加工業者とやりとりした。これとは別にに検品場所も中国で約20カ所探し、ピーク時には数千人が作業に当たった。同社は当初、品質を担保するため日本国内での検品を強く希望。しかし同社の国内検品は1ミリ程度の縫い目のズレすら不良品として取り除くというもので、「それでは期日までに目標の半分も調達できないおそれがあるということで、政府側が断った」(政府関係者)という。(リュウちゃん注)下記の図は、政府が発注したアベノマスクの「仕様図」です(朝日新聞、AERA dotメルマガより転載)(アベノマスク仕様図)上記「仕様図」には、「縫いズレ:2mmmまで」と明記されています。興和の国内検品では1mmの縫いズレでも不良品とされているのに、政府発注の仕様書では2mmの縫いズレまでOKとされているのです。これじゃ、政府は当初から不良品と承知して発注したことになる!同社はその後、日本から検品の担当者を現地に行かせ、監督させようとしたが、出入国制限のため断念した。こうした経緯は異例の契約にもつながった。3月17日に結ばれた介護施設など向けの布マスク21,5億円の契約書には、隠れた不具合が見つかっても、興和の責任を追及しないとの条項が入った。配布計画を担う政府のマスクチーム担当者は「緊急を要する発注だったために、このような契約を結んだ」と話す。実際に縫製作業が始まったのは、3月21日ごろ。同月26日、三輪氏は首相官邸で開かれた会議に出席。その際、最初に作ったサンプルを持参した。首相が全世帯に2枚ずつ布マスクを配布すると表明したのは、その6日後だった。計画に関わった政府関係者は言う。「とにかくマスクが国民に行き渡るようにしろ、というのが官邸の意向だったが、これほどの量を短期間で確保するなんて、元々厳しい目標だった」。前例のない計画に、やがてほころびが出た(ここまで、相原 亮、中田絢子2氏の署名記事)<全戸配布、官僚も耳を疑った>~2面大見出し<迷走マスク問題、舞台裏は>~2面小見出し首相官邸は深刻なマスク不足に神経をとがらせていた。新型コロナウィルスの感染が広がり、1月下旬にはドラッグストアなどの店頭で不織布の使い捨てマスクが品薄状態になった。国内で増産するための設備投資を支援する仕組みや、マスクの高値転売禁止策も整えたが、開店前の長い行列の様子は連日報道され、国会でも批判を受けた。のちに政府が立ち上げた「マスクチーム」の一員になる厚生労働省や経済産業省の官僚らは洗濯すれば再利用できる布マスクの確保に向けても動き始めた。そんな中、安倍晋三首相は3月5日の政府対策本部で、「マスク供給を抜本的に強化する」と切り出す。「何度でも再利用可能な布製マスクを2千万枚、国が一括購入する。介護施設や障害者施設、保育所、今般の学校休業に伴う学童保育の現場に少なくとも一人一枚は行き渡るよう配布する」その後の全戸配布の布マスクを含め、多くを担った興和が、まだ本格的に生産できていないなかでの表明だった。同じ頃、経済官庁出身の官邸官僚の発案で、布マスクを全戸配布する構想が官邸内で浮上していた。この官邸官僚は「全国民に布マスクを配れば、不安はぱっと消えますから」と首相に進言したという。(リュウちゃん注)この官邸官僚は前述したように佐伯耕三内閣総理大臣秘書官のようです。マスクチームはその構想は知らされていなかったが、官邸に確保した枚数の報告を毎日のように求められ、「4月末までに布マスク約1億枚を確保できないか」という目標が共有されるようになった。「15層のガーゼを5層に減らし、3枚分つくれないか」。興和には、政府側からこんな品質を無視した打診もあったという。<業者「最終確認させてもらえず」>~中見出しそして4月1日、首相は一世帯の2枚ずつ布マスクを配る計画を表明する。マスク確保に動いた政府関係者の多くは直前まで知らされなかった。必要な人向けでなく、一律に配布するという計画に、官僚の一人は「耳を疑った」と話す。「興和」のほか、「伊藤忠商事」や「マツオカコーポレーション」などが製造などを担った布マスクは4月14日から妊婦向けに、4月17日から全世帯向けに配布が始まった。ほどなく髪の毛の混入や汚れなどが次々と指摘された。興和の三輪芳弘社長は、「日本の基準に達しているかどうかの確認は、最終的にはさせてもらえなかった。本当は糸くずも入ってはいけないのに、大変申し訳ない」と話す。配布開始の直後から見つかった異物混入や汚れについて、興和は自社の負担で全品を回収し、再検品を実施。政府も約8憶円かけて別の業者に検品依頼し、配布の遅れにつながった。(リュウちゃん注)政府が8億円かけて検品したという実態は、具体的には前述のように、「全世帯向け、介護向け、妊婦向けマスクの計8500万枚の出荷前に行っている検品は550人体制で1枚ずつ目視しており、検品費用には8億円を要している」ということのようです。8500万枚のマスクを550人で検品するとなれば、1人当りの検品枚数は単純計算で154000枚になります。仮に1枚1秒での大ざっぱな検品でも、一人が154000枚を検品するためには最低43時間掛る計算になります。更に「目視だけの検品」というのは大問題です。マスクのような人命に関わる衛生用品は、高々数秒の目視検査だけで検品できる筈がないことは、誰が考えても「自明の理」ですね。やはり最初に不良品が見つかった時点で、配布予定の全てのマスクを回収し(車などの「リコール」をし)、新しく国内でマスクを作り直すのが、政府の国民に対する最低限のエチケットなのではなかったのでしょうか。5月27日時点で、配布済みの全世帯向け布マスクは、東京を中心に約4300万枚、配布率は25%にとどまり、目標としていた5月中の配布完了はできなかった。スーパーなどの店頭にはマスクが戻りつつある。それでも菅義偉官房長官は29日の会見で「需要抑制にも効果がある布マスクの配布を継続していきたい」と意義を強調した。マスク確保に関わった政府関係者の一人は、こう振り返る。<「マスクを何とかしろ」という官邸の声の大きい人が言ったことが通り、無理に無理を重ねた>。関係者らの間では、今回の配布計画は第2次世界大戦中の日本軍による「インパール作戦」にたとえられているという。司令部がずさんな作戦を強行して多くの犠牲者を出し、「大戦中最も無謀」呼ばれた作戦だ(以上、中田絢子、相原亮2氏の署名記事)<政府側「緊急を要した」>~小見出し布マスクの調達で政府が業者と結んだ契約書の内容も、異例なものだった。朝日新聞はこれまで全戸配布向けや介護施設、妊婦向けなどの布マスク受注した業者と厚労省との間に結ばれた契約書、計19通を入手。いずれも入札を行わない随意契約で、11業者が5月15日までに、計約2億枚分を約319憶円で受注していた。最大の受注先は興和で、3契約、計約136憶円を占める。契約内容もほかの業者と異なっていた。3月17日に結んだ介護施設向けなどの布マスク約21,5億円分の契約書には「本契約の取引が非常事態への対応として実施されることに鑑み、納入現品について隠れた瑕疵(かし)を発見した場合であっても、乙(興和)に対し責任を追及しない」との条項が入っていた。通常の物品の購入契約では、納入後に欠陥が見つかった場合に備えて、売り主が損害賠償責任を負うことなどを定める。元会計検査院審議官の星野昌季弁護士は「緊急性があるとしても、納入品に損害賠償などの法的責任を負わない業者と契約するのは極めて不適切。国が再検査などで追加負担がかかった場合に請求できなくなる」と指摘する。マスクチームの担当者は3月17日の契約書について「当時ななんとかマスクを確保しなくてはいけない状況で、緊急を要する発注だったためにこのような契約を結んだ」と話す。異物混入などの目でみてわかる不良は「隠れた瑕疵」とはいえないため、責任は興和が負うと説明する。布マスク配布計画に参画する政府関係者は、興和が求めた国内検品を、配布を急ぐために、政府側が認めなかった点を指摘し、「(興和側は)目に見えない瑕疵の責任までは負いきれないということだった」と解説。厚労省は取材に対して「瑕疵担保や損害賠償の規定はないが、良品をそろえてもらうのは当たり前で、他の業者と同様の対応をとってもらっている」とする。5月19日の衆院消費者問題特別委員会では、尾辻かな子議員(立憲)が「再検品の8億円はきちんと契約して納品されていればかからなかった費用では?」と質問。小島敏文・厚労政務官は「メーカー側に対して求償権を含めて検討していく。8億円出し切ることがないよう協議したい」と答弁した(以上、座小田英史、酒井祥宏2氏の署名記事)(リュウちゃんのまとめ)(1) ウィルスとは(ウィキペディアより転載)ウイルス(ラテン語: virus)は、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないので、小器官がなく、自己増殖することがないので、非生物とされることもある。ウイルスは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。自然科学・生物学上、生物・生命の定義を厳密に行うことはできていないため、便宜的に細胞を構成単位とし、代謝し、自己増殖できるものを生物と呼んでおり、ウイルスは「非細胞性生物」あるいは「生物学的存在」と見なされている。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし、病原体としてふるまうことがある。(ロタウイルスのCG再現画像)(2) 新型コロナウィルスのサイズ(透過型電子顕微鏡による新型コロナウイルス画像/Credit:NIAID-RML)(走査型電子顕微鏡画像による画像。ヒト細胞は青・ピンク・紫で、新型コロナウイルスは黄色で表現されている。/Credit:NIAID-RML)新新型コロナウィルスなどのウィルスのサイズは大体0,1マイクロメートル(µm)とされています。空気中の酸素分子のサイズは大体0,03ナノメートル(nm)、 1ミリメートル(mm)=1000マイクロメートル(µm)=1000000ナノメートル(nm)ですから、酸素分子のサイズはウィルスのサイズの約10000分の3ということになります。<マスクで防ぐべき主な粒子のサイズ>★花粉:約30マイクロメートル、★黄砂:約5マイクロメートル、アスベスト:約3マイクロメートル、★結核菌:約2マイクロメートル、PM2,5:約2,5マイクロメートル、★たばこの煙:約1,0マイクロメートル、★ウィルス:約0,1マイクロメートル、(3) ガーゼマスク(アベノマスクを含む)の感染予防効果★ガーゼマスク(アベノマスクを含む):木綿やガーゼを重ね合わせ、鼻と口を覆うマスク、、ガーゼは拡大すると下記の図のように格子状の構造になっていると思われます。上記の図でガーゼの一つの「格子」は縦横各100マイクロメートル(0,1ミリメートル、ウィルスの直径は約0,1マイクロメートルですから、この格子に横一列にウィルスを並べれば1000個も並んでしまいます。言い換えますと、ウィルスが直径1センチのパチンコ玉だとすれば、格子の幅は10メートルということにうなります。 これじゃ、アベノマスクは新型コロナウィルス感染予防に全く役に立たない!(参考)<アベノマスク★漏れ率100%聖路加国際大大学院が5回テストした結果が絶望的>↑ここをクリック<アベノマスクの顛末(まとめのまとめ)>★アベノマスクは新型コロナウィルスの蔓延によるマスク不足を少しでも解消する目的で、令和2年4月1日に安倍首相により、全世帯にガーゼ製の布マスクを2枚ずつ配布することが表明された。★しかし、短期間に2億枚近い大量のマスクの調達が必要となったため、日本の衛生基準を全く無視した発注・製造が行われ(質より量)、質の悪い布マスクが政府に納品された。★案の定、全世帯配布に先行して配布された妊婦向けの布マスクに異物混入やカビ、汚れなどの不良品が続出、全世帯の配布は大幅に遅れることになった。★本来、人の命に関わる衛生用品であるマスクにこのような不良品が続出した場合、全品をリコール(製品に欠陥があるとき,生産者が公表して製品を回収・修理すること)することが先進国(発展途上国でも)の最低のルールである筈なのだが、安倍政権はリコールをしなかった。この事で安倍政権は発展途上国以下の最低水準の政権であることが透けて見えた。恐らく安倍首相の頭の中では「政府が無料で配布してあげるマスクに、国民に文句を付けられる筋合いはない」という傲慢な「恩賜の思想」があるように思えてならない。★政府は一応、8億円かけて約8500万枚のマスクを550人体制で「目視」で検品したというが、これはふざけた言い訳だ。微細なカビや汚れが肉眼で見える筈がない。マスクのような微細な商品は「目視」だけで検品出来ないことは誰の目にも明らかだ。★全品リコールされなかったアベノマスクは、私達国民は「全品が不良品」であると断言出来そうですね。幸いなことに(?)リュウちゃんの家には6月11日の時点でアベノマスクは配達されていませんが、「配達されたらどうしよう?」と戦々恐々の日々を送っているのです。このような不良品を施設に寄付するなんて出来ませんしね。黙って捨ててしまうのがベストなのかな?(おまけ)「アベノマスク」のウィキペディアには、以下の写真が掲載されています。この写真には以下のようなキャプションが付けられています。 「新型コロナウイルス感染症対策本部の第25回会議にて全世帯への布マスク2枚配布を表明する安倍晋三・内閣総理大臣(右から2人目)。なお、安倍は布マスクを着用しているが周囲の国務大臣は不織布マスクを着用している(2020年4月1日、総理大臣官邸にて)」安倍首相殿、このまま国会でアベノマスクを着用し続ければ、新型コロナウィルスに感染してしまいますよ???ーーーーーーーー<特報>将棋の藤井聡太七段、史上最年少でタイトル挑戦実現!(藤井聡太七段)新型コロナウィルスの影響でずっと対局が遅れていた藤井聡太七段、やっと6月から対局が出来るようになりました。6月4日、将棋の8大タイトルの一つであるヒューリック杯棋聖戦(以下、「棋聖戦」と呼びます)の挑戦者決定対局で、難敵の永瀬拓矢哉2冠(叡王・王座)を下し、見事にタイトル戦初挑戦を果たすことになったのです。「棋聖戦」は6月8日に第1局が始まります。6月8日時点で藤井七段の年齢は17歳10ヶ月と20日、過去の最年少タイトル挑戦記録を持っていたのは屋敷伸之九段(48歳)で、17歳10ヶ月と24日なので、藤井七段が31年ぶりに屋敷九段の記録を4日間だけ更新したことになります。藤井聡太様最年少タイトル挑戦達成おめでとうございます!棋聖戦は5番勝負で、先に3勝した棋士が棋聖位を獲得することになります。以下の動画は、6月8日に東京・千駄ヶ谷の東京将棋会館で行われた第1局の開始の模様です。両対局者及びスタッフは全員、マスク着用です。持ち時間は各4時間、使い切ると1分将棋になります。午前9時に対局開始、大体は昼食休憩を挟んで午後7~8時頃に終局します。 (棋聖戦第1局、開始の動画)→ここをクリック藤井七段が挑戦する相手は、渡辺 明3冠(棋聖・棋王・王将、36歳)です。(渡辺 明3冠)渡辺 明3冠は現在、トップ中のトップ棋士です。15歳(中学3年生)でプロデビュー、加藤一二三、谷川浩司、羽生善治に続く4人目の中学生棋士になりました(藤井聡太七段は5人目の中学生棋士なのです)。19歳の時、史上3番目の若さでタイトル戦初挑戦、その翌年、20歳で将棋界最高のタイトルの一つである「竜王位」を獲得、以後、連続9期竜王位を防衛、24歳の時、「初代永世竜王」になりました。現在、タイトル獲得は通算25期、現役棋士の中では羽生善治九段に次ぐタイトル獲得数を誇っている大棋士なのです。昨年4月から今年3月までの名人挑戦者を決める「A級順位戦」では、史上4人目となるA級9戦全勝を果たし、6月10日から豊島将之(まさゆき)名人との「名人戦7番勝負に挑んでいるのです。<豊島将之2冠(名人・竜王)>(豊島名人・竜王に対してはは、藤井七段は公式戦4戦全敗、3戦以上対局した棋士の中では、唯一、勝てない棋士なのです。今年中には是非白星を挙げて欲しいとリュウちゃんは願っているのです)以下は、6月8日に開催された藤井七段との「棋聖戦第1局」の棋譜解説サイトです。終盤、20回に及ぶ渡辺棋聖の迫力満点の連続王手を完璧に受け切った快勝譜でした。<棋聖戦第1局の棋譜解説>→ここをクリックこの調子で行けば、「棋聖位」獲得も夢ではない!尚、今年中に藤井七段がタイトルに挑戦出来る可能性のある棋戦は、「棋聖戦」の他に、「竜王戦」、「王位戦」があります。ヘボアマチュア二段のリュウちゃんの予想では、今年中に、この3つのタイトル戦の内、最低1つは獲得できると期待しています。藤井七段、頑張って下さい!<西山朋佳さん>今年3月、あと一歩の所で女性初の四段昇段を逃した西山朋佳(ともか)奨励会三段、今年は三段リーグ順位1位で三段リーグを戦います。今年こそ、初の女性棋士誕生が期待出来そうだ!(西山朋佳・奨励会三段)