あなたは飲みますか?私はちょっと?
一杯9,995円の「貴族の王族珈琲」ってなんだ? [ 2005年10月13日 10時00分 ] エキサイト 一杯9995円というコーヒーがあるのをご存知だろうか。このコーヒーを出しているのは群馬県を中心に北関東にチェーン展開している(株)オリジンフーズの「貴族の森」。税込みだと、何と1万円を超えるお値段。全てのメニューが高いのかというと、そんなことはなくメニューを見てみるとブラジル545円、モカ545円、マンデリン545円、ブルーマウンテンがちょっとお高くて895円という普通のお値段。その中に燦然と輝く「貴族の王族珈琲 9995円」とケタ違いなお値段。これは話を聞かねばと、さっそく貴族の森に問い合わせてみた。取材には社長の狩野一夫さん(61)自らが応じてくださった。「うちのコーヒーはおそらく日本で一番高いと思いますよ。」と狩野社長は開口一番に言う。「豆はブルーマウンテンだけど、ブラジルに行って、色々自分で飲んで試してやっと手に入れた豆なんです。ま、豆を探し出すのに非常に苦労をしたわけです。それと、焙煎をいかにするか、ということでも苦労しています。さらにコーヒーを入れる入れ方にも苦労があったわけです。豆の苦労、焙煎の苦労、入れ方の苦労と苦(9)が3つで999、それにお客さんとのご縁があるようにと5を加え、値段を9995円にしたんです」9995円というお値段が、ゴロあわせだったというのは意外で驚いたが、狩野社長の思い入れは、非常によくわかった。それにしても、こんなにお高いコーヒー、一体売れているのかと思い聞いてみると、意外な答えが返って来た。「今まで15年ほどやってますが、数百杯は出てると思いますよ。正確にはわからないけれど、1週間に1杯とか1ヶ月に1杯とかは出ます」どんなお客さんが飲んでいるのかというと、「みなさん、特別な日に飲まれます。彼女に告白する日とか、子供が生まれたお祝いとか、受検に合格したとか記念になるような大ハレの日に飲まれるようです」はぁー、そういうことだとは気付きませんでした。やはり1万円近いお金をコーヒー一杯に出すのは、それなりの時でないと、ということのようです。「1万円近いお金を出していただいているので、こちらも記念になるようにと、カップをお持ち帰りいただいています」と狩野社長。とにかく店をやるときにオンリーワンを作ろうと考え出したというこの「貴族の王族珈琲」。お客さんにもなかなか好評のようだ。この他にも「貴族の森」には、パフェに綿菓子を載せた「入道雲のパフェ 795円」といったユニークなものもある。「夏の青空に浮かぶ入道雲は夢を包むような、そんな楽しい気持ちにさせてくれるでしょ、喫茶店は夢を売る商売だからね」と狩野社長。店の名前の由来については、「農家出身なので、何となく貴族になってみたいという思いもあって」とのこと。始めは誰が飲むんかい9995円のコーヒー! と思っていたけれど、こういうのって何だかいいかも、と思い直した次第です。(こや) 神々の糧(ドラッグ)新版ドラッグと意識変容を軸に太古から現代までの人間の歩みを読み直す。紅茶、コーヒー、タバコ、大麻、コカイン、幻覚剤まで―なぜドラッグに魅せられるのかを解き明かす。 【目次】序言 ドラッグに関する新思想宣言/1 楽園(シャーマニズム/食物に潜む魔力 ほか)/2 失楽園(ソーマを求めて―黄金のヴェーダの謎/楽園の黄昏―ミノア期クレタとエレウシスの秘儀 ほか)/3 地獄(ささやかな満足―砂糖・コーヒー・紅茶・チョコレート/煙が目にしみる―アヘンとタバコ ほか)/4 楽園復活?(幻覚剤の歴史/アルカイック的楽園再来への期待)/エピローグ 内と外なる星の海を見渡して