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テーマ:献体について(12)
カテゴリ:献体
29日夜中に父が急逝しました。享年84歳。
ところで父は生前「献体」の登録をしていました。 献体についての詳しいサイト→財団法人日本篤志献体協会 献体登録そのものについては、上記のサイトを始め、結構あちこちに説明がしてあるようなのですが、献体登録をしている人が亡くなった場合の対応等について書かれたサイトは、案外少ないようなので、献体登録している方、またはそのご家族のために、死亡後のことについて備忘録的に書いてみることにします。 まず最初に書いておかなければいけないことは、一般的にウワサになっているような「献体した人の遺体は、大学病院の地下のホルマリンプールでプカプカ浮いている」ようなことはあり得ない、ということです。 さて、生前父から献体登録したい、という希望を聞き、私は私自身が臓器提供意思表示カードを持っているくらいなので一も二もなく、他の家族も本人が望むのなら、ということで特に反対もなく父の献体登録に同意していました。 父が登録したのは、長崎大学の「余光会」という団体。 生前父から、自分が死んだらここに連絡してくれ、と余光会の事務局などを教えてもらってはいたものの、いつ死ぬか分からないわけですから、ほとんど聞き流しの状態。 しかも父は整理が下手で、関係書類をメチャクチャ散らかしていたので、どこに何があるかまったく分かっていませんでした。 父が亡くなったのは病院で。 病院から連絡を受け、私が父を引き取りに行ったのですが、真夜中のことでもあり、余光会の連絡先も分からないので、翌朝になったら連絡しようと、とりあえず、葬儀社に斎場への運搬を頼みました。 ところが、病院の看護師が急に、献体登録している人は葬儀社に引き渡したらダメなんじゃないか、すぐ大学に引き渡さないといけないのじゃないか、と言い出しましたので、急遽、葬儀社をキャンセル。父が入居していた老人ホームに向かい、余光会の連絡先を探してみることにしました。 ところが前述したとおり、父の部屋はさんざん散らかってどこに何があるか分からない状態。 その中で、書類や本をひっくり返して余光会の連絡先が書かれたものを探したのですが、いくら探しても分からないので、ダメ元で長崎大学医学部に電話をかけてみました。 すると自動音声応答の最後に、「余光会の夜間の連絡先は・・・・・」というアナウンスが流れ、携帯の電話番号が。それでやっと連絡を取ることができました。 夜間は、長崎市内の葬儀社に対応を委託しているようで、その葬儀社の方が登録者名簿の中から父の名前を探し出してくれて、丁寧に応対してくれました。 そこで取りあえずわかったことは以下の点。 1.遺体の引き取りは、通常の葬儀が終わった後でも可能。 2.今すぐ病院から長崎大学の方に遺体を引き取ることも可能。その場合、搬送費用は全額大学側が負担。 3.葬儀が終わった後に遺体を引き渡す場合は、葬儀会場から長崎大学までの搬送費用を大学側が負担。病院から葬儀会場までの搬送費用は、遺族側が負担。 4.今すぐ病院から長崎大学に遺体を引き取る場合は、とりあえず長崎大学から委託を受けている葬儀社が搬送し、翌朝大学が開くとすぐ遺体を大学側に引き渡すので、遺体との対面はそれまでの間しかない、ということになる。 5.葬儀会場まで搬送する場合は、遺体の保存方法などについて、こちらの葬儀社に長崎大学から委託を受けている葬儀社が指示を出す。それ以外は、こちらの葬儀社に任せても大丈夫。 葬儀の後に遺体を引き渡すことも可能、ということが分かったので、一度キャンセルした葬儀社に再度依頼し、病院から父の地元の葬儀場に搬送してもらうことにしました。 (続きは明日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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