|
カテゴリ:転載
(続き)
濡れ衣を着せられたことを怒りもしなかった山崎さん。 それよりも何よりも職場に対して常々持っていた疑問、 捨てられて収容された動物や、悲惨な現場に向き合わず、 情報が漏れたのではないかと犯人捜しをしたり、 動物たちのためにと何かやれば、 余計なことはするなと潰されていく職員たち・・・ 俺は負けたんだと繰り返す中には、 職場のあり方にただただ絶望していることしか 伝わらなかったです・・・ 職場を辞めるということは 唯一の家族でもある花子と別れるということ。 今までは、花子が生きている間は ここで頑張ると言っていた山崎さん。 ついに心が折れた時でした・・・ 居場所ややりがいを奪われて、自分を否定されて、 身寄りのない山崎さんにとって唯一の家族でもある 花子と離れて生きていけるわけがなかったのに こちらもその時点で気が付くべきでした。 栃木県の動物行政の上層部はそのことを知った上で、 そして・・・ 身寄りがないことをいいことに追い込んだのです。 身寄りがなければ、労災にもならず、おとがめなしです。 そして私たちに知らさなければ 彼を闇から闇へ葬ることができました。 山崎さんは自殺する直前の最後の電話で 遺言ともいうべきお願いをしました。 ●山崎さんが家族同然だったお付き合いをしていた人 その動物たちを守るような配慮をすること ●上三川の虐待事件現場からレスキューされた犬たちで 自分がトレーニングしていた犬達が 殺処分されたりしないようにすること、譲渡先の確保 ●これからもできる限り動物たちを助けてほしいこと。 ●栃木県の動物行政は変わって行ってほしいこと。 いのちや現場に向き合ってほしいこと。 そして最後に一つだけ・・・。彼のわがままなお願い。 唯一の家族でもある花子のことをお願いしますと・・・ 本当に最後の最後まで、自分のことより 小さないのちに寄り添う人でした。 センター犬でもある花子ちゃんは今14歳くらい。 花子が子犬のころから 山崎さんがハンドラーとしてついた犬だそうです。 身寄りのない彼にとって唯一の家族で、 花子のことをよく娘だと言っていました。 びびりな子で山崎さんをはじめとする ごくわずかな人にしか心を許さないわんこさん。 私は花子のことお願いしますって言われても無理だよ、 会ったことがないし、びびりな子なのだから 山崎さんがいないとダメだよ、大体、山崎さんだって 花子がいないとダメでしょうって言ったら・・・ 山崎さんは、穏やかにやさしく一言。「大丈夫だよ。 どこにいてもいつか虹の橋で会えるから・・・」 絶望の淵でも忘れることがなかった花子のこと。 でももう会えないとなったときの 「いつか会える」は彼のわずかな希望でした・・・ 彼の引っ越しはいつも一時間で済む荷物だったそう。 ご自宅にはテレビとお布団だけが残っていたそうで 着替えやタオル歯ブラシなどの 日用品もなかったようで・・・ ごみに捨てたのでしょうか。 あちこちにご連絡をしてお別れのあいさつをしながら 大きなものだけを残し、部屋の後片付けをして、 車に乗って最後の場所へ向かった山崎さん。 きっと、家族同然だった人のおうちを通って、 いつも犬達とお散歩していたルートをたどってから 最後の場所へ向かったはずです。 最後の場所も私たちの知っている場所でした・・・ 皆様にお願いがあります。 山崎さんのような小さないのちに寄り添う職員が いのちを絶たなくてはならない職場や、 この現状を変えたいと思います。 こういう職員がやりがいを持って 笑顔で仕事ができる職場へ・・・ 私たちは改善していきたいと思います。 今の栃木県の現状を変えるためにも 皆様の声を届けていただけないでしょうか? 下記の手法のいずれかで要望していきたいと思います。 ~*~*~*~☆知事にアクセス☆~*~*~*~ http://www.pref.tochigi.lg.jp/c05/pref/kouhou/iken/chijiakusesu.html 提案の方法 1.ホームページ上での提案方法 提案フォームへのリンクを開くと入力画面が表示されます。 2.電子メールで提案する メールアドレス:teian@pref.tochigi.lg.jp 3.郵送又はファクシミリでの提案方法 1郵送送付先 〒320-8501 郵便番号のみで住所の記載は必要ありません。) 栃木県広報課「知事にアクセス」受付係 2ファクシミリ送付先 FAX番号:028-623-2160 ☆お問い合わせ:広報課☆ 〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館3階 電話番号:028-623-2158 ファックス番号:028-623-2160 Email:kouhou@pref.tochigi.lg.jp 下記、要望内容です。 これに皆様のお気持ちを 付け加えていただければ幸いです。 ~*~*~*~*~要望内容~*~*~*~*~ 1.動物行政の上層部の更迭 この度のパワハラによる自殺の直接の原因となった 栃木県生活衛生課 課長と 栃木県動物愛護指導センター センター長の 更迭を求めます。 これは、自殺事件の直接の原因の 責任を取らせるという意味合いよりも、 人材を生かせなかった管理職のトップとしての責任と 上層部に逆らえば、今度は自分が追い込まれると 恐怖心を感じている、今の職場環境の改善、 似非愛護のNPO法人や鹿沼市の登録取消の動物取扱業者 上三川の虐待事件、安楽死用薬品紛失事件、 塩谷町のアニマルホーダーの現場など 様々な現場の対応の遅れ、 また、収容動物のオスメス間違いなど基本的なミスや あってはならない感染症が頻発するなど 度々、外部からも注意を受けているにもかかわらず、 改善がないことについて 責任を取っていただきたいということです。 なによりも小さないのちや都合の悪い存在を 殺す、排除するという思考は危険であると同時に その管理職の能力不足でしかありません。 これを機に真に人材を生かす職場に 生まれ変わっていただきたいです。 2.収容された動物たちの場所の環境改善と、 収容動物の生存の機会拡大をお願い致します。 1殺処分場でもある栃木県ドッグセンターには 床にすのこなどを敷くこと、 四季を通じて、マットなどを敷いて、動物たちが 体を横たえることができる環境つくりをすること。 現在のように冬期はマットを敷いてもらえるけれど、 春からは濡れた冷たいコンクリート床に直接、 身を横たえる現状が改善されることを願っています。 2殺処分場でもあるドッグセンターの 過酷な環境の改善と、生存の機会拡大のために 新しく長期の保護管理ができる 譲渡用の施設新設をお願い致します。 必要であれば、そのための基金を創設してください。 ドッグセンターは冬期マイナス10度以下です。 養豚マットなど熱源があるということですが、 大部屋で使用されているのを見たことがありません。 また、現在、法律にある適正保管の基準を満たすとは 到底言える代物ではなく、 建物の構造的にも室内保温が難しいため 作り変えることが必要です。 また、隔絶された山の上にあるため、人目につかず、 譲渡のチャンスそのものが少ない環境です。 職員も栃木県動物愛護指導センターと 栃木県ドッグセンターの二手に分かれてしまい 結果的に動物たちの保護管理が満足に行えない結果、 様々な問題が起きています。 ドッグセンターにいる嘱託の獣医師職員も高齢であり、 臨床経験自体がなかったりと、 実際、人材不適だったりします。 人材が集積されている場所での 管理の一元化をお願いしたいです。 最終的には、全国的な流れに沿って、 市街地の中、または近くなど、人が訪れやすい場所で、 殺処分される施設ではなく、収容された 「動物たちがセカンドチャンスを得る新しい施設」が できることを強く望みます。 3.職員の研修を行ってください。 動物の管理にあたって、必要な臨床経験を積むこと、 収容場所や業務改善のために 必要な研修を受けてください。 またその研修内容を職場全体で共有し、 きちんと業務に反映させてください。 オスメス間違いの頻発などあってはならないことです。 4.民間と協働してください。 自分たちにとって都合のいい団体との協働ではなく、 活動実績があり、活動している県内の民間団体との 共働を強く望みます。 現在、県内で抱えている問題を お互いの信頼関係の中で 一緒に解決して行く必要があります。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ 最後になりますが、国には、 収容された動物たちのための 収容場所の基準を作っていただきたいです。 行政の収容場所であるにもかかわらず、 動物たちの「5つの自由」が守られていない 不適正な収容場所がまだあります。 山崎さんは美しいものを美しいと感じる心があって 自分の信じた道を行った純粋な人だからこそ 壊れてしまったのだと思います。 自分の信じる道でしか生きられなかった 不器用で、本当に純粋で優しい人でした・・・ 不遇な少年時代、 そして身寄りがいなかったからこそ 捨てられた動物たちに心から寄り添えた優しい人。 孤独の中で生きてきたからこその優しさ。 自分を見失わない強さ。 大好きだったというStingの Shape Of My Heartを思わせるような生き方。 あなたは負けたんじゃない。 自分の信じる道を譲れなかっただけ。 自分の信じる道でしか生きることができなかっただけ。 なんて優しい、不器用な人・・・ そしてこれからは一人じゃないから。 だから、今度こそ、一緒に行こう。 全国のセンターや保健所の職員が いつかこんな素敵な笑顔でお仕事できるように 一緒に変えていこう。 これからもみんなで頑張ろう。 山崎さんは4月14日に栃木県動物愛護指導センターで 上層部のパワハラを受けた後 同日4月14日の夜に亡くなりました。 ご遺体が発見されたのは、日が経った 4月20日・・・ 警察に収容され、検死後、 火葬され、納骨されたのは5月14日。 身寄りのない彼は、自分を追い込んだ 栃木県動物愛護指導センター側の人間によって 送られることになり、そして無縁仏として 御遺骨は宇都宮市内の霊園に納められました。 せめて、皆様には 彼のような職員がいたことを知ってほしい。 彼のような職員がやりがいをもって素敵な笑顔で 動物のために寄り添って働ける職場になってほしい。 全国のセンターや保健所が彼のような人材を生かし、 動物たちへセカンドチャンスを与える場に 生まれ変わってほしい。 私たちの切なる願いです。 画像1枚目。 山崎さんが助けてほしいと言って レスキューされた秋田犬とお世話をする山崎さん。 彼の人柄が伝わる素敵な笑顔です。 これを彼の本来の職場で見たかったです。 画像2枚目 山崎さんが助けるきっかけを作った秋田犬との お散歩ボランティア風景。 とてもうれしそうな犬たち。 意気揚々とお散歩です。 画像3枚目 山崎さんが描いた素敵なスケッチ画。 実はとても絵を描くのが上手でした。 画像4枚目 彼がトレーニングしていた上三川の虐待事件で レスキューされた犬と。 皆様、どうかよろしくお願い致します! 山崎さんのことを私たちは絶対に忘れない。 心からの感謝と共に・・・ (写真4枚) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.05.26 17:09:26
[転載] カテゴリの最新記事
|