5月12日(木)
この日は、Alan1.net というサイトで予約した、ウィーン発のヴァッハウ渓谷ツアーに参加することになっていました。
世界遺産のメルク修道院を訪れた後、クルーズ船でドナウ川を下り、最後にデュルンシュタインという街を散策するツアー。
川好き、船好きの私は、このツアーを心待ちにしていました。
ところが、朝起きると、Mちゃんのご主人のS君から、前夜、Mちゃんが発作を起こして救急病院に行き、大事をとって午後まで入院することになったと聞かされて・・・
ガーーーーーン!!<( ̄□ ̄;)>
あ~、きっと私たちのせいだぁ。
プラハ行きの切符を手配してもらったり、コンサートツアーの予約をお願いしたりしたから、きっと疲れてしまったのでしょう。
しばし、罪悪感と不安感から途方に暮れる私たち。。。
とにかく、これ以上MちゃんやS君ファミリーに迷惑をかけることはできません。
幸い、当初から、この日の晩はMちゃん家がお忙しいということで、近所のホテルに1泊することになっていました。そこで、とりあえず、翌日も同じホテルに連泊することに決め、2日分の荷物を持ってホテルに。
運よくもう1泊分確保できてホっと一息。
ホテルに荷物を預けて、ツアーの集合場所へと向かいました。
Yちゃんが一緒だったので心強かったけど、これが一人だったら、どんなにあたふたしたことか
集合場所はオペラ座前。
今度はトラムで。
3つ目の駅で降りるように言われていたので、そのように降りたのだけど、目の前にあるはずのオペラ座が見えない! 同じ駅でも、乗車場所とは違うところで降ろされるみたい。
そこで、通りすがりのキャリアウーマン的おばさんに道を尋ねてみたところ、親切にも同じ方向だからと、途中まで一緒に行ってくれました。
この方、私たちが日本人だと知ると、
「日本は今とても大変だと思うけれど、その後どんな状況なの?私たちも胸を痛めているのよ。早く汚染区域が浄化されるよう祈っているわ」
というような言葉をかけてきてくれました。
正直、今回の旅行を決めた4月の時点では、ドイツ在住の日本人が列車内で差別行為にあったというニュースを聞き、オーストリアでも差別されたらどうしようって不安に思っていたのですが、とんでもなかった!
差別されるどころか、このように多くの人が日本のことを非常に気にかけてくれていて、この日以外も、何度か暖かい言葉や心配の言葉をいただきました。
このおばさまのおかげで、落ち込んでいた気分も少し晴れました。
集合場所に着くと、なんと、この日は私たち二人だけの参加とのこと!
ラッキー
日本人のガイドさんが付くツアーだったんだけど、ガイドさんにも恵まれました!
ベテランの方だったので、各所で融通をきかせてくれ、修道院にも待たずにすんなり入れたし、ミサの直前のパイプオルガンの演奏も聴くことができました。 良かった♪♪
ツアー最初の目的地、メルク修道院までは、バスで約1時間。
メルク修道院は、ドナウ川の支流に建つバロック形式の建物で、マリア・テレジアのお父さんが建てたのだそうです(私の記憶が正しければ・・・笑)。
全景を上から見ると、こんな感じ
絵ハガキをカメラで写すという、なんともアナログ的手段を使いました(^^;)ゞ
列車で行くと、駅からかなり歩くそうなんだけど、私たちはバスだったので、歩かずにすみ、楽でした。
長い回廊には無数の部屋が並んでいて、当時から使われていた道具や金庫、お宝などが展示されています。
建物がとても豪華なので、修道士たちはさぞかし贅沢な暮しをしていたのかと思いきや、地元の農民たちに知恵や知識を授けるべく、質素に暮らしながら、勉学や研究に勤しんでいたとのこと。 偉いですね。
この建物は、当時、皇室が旅の途中でホテル代わりにも使ったりしていたらしいです。
なので、接待用のホールは、こんな感じに天井にフレスコ画が描かれ、とてもゴージャスでした。
しかし、なんといっても圧巻は教会の中!!
扉を開けたとたん、もう感動の吐息しか出ません。
長い回廊を出た後の外の風景も、お天気に恵まれたせいか、本当に素晴らしかったです。
ここで昼食をとり(ツアー代金に含まれていた)、その後、ドナウ川クルーズへ♪
なんとかっていう古城
山沿いに葡萄の段々畑が広がる... って、写ってないし
ヴァッハウ地方は、白ワインの産地としても有名なのだそうです。
デュルンシュタインというメルヘンチックな街で船を降り、散策。
偶然、役所に結婚届けを出しに来た美女美男カップルに出くわす。
見て~~っ!!
これが”美しく青きドナウ”です
穏やかな、懐深き母・・・といった印象。
ここからの眺めは、忘れることができないほど感動的でした。
そして、再びバスに乗り、ウィーンへ。
夕食は、Mちゃんが事前に予約しておいてくれたホテル近くのレストランで、ウィーンの伝統料理である ”ウィンナー・シュニッツェル” (仔牛 or 豚のカツレツを)いただきました。
このレストラン、とても感じが良くて、お料理もサービスもGoodでした。
お料理の写真撮り忘れたし、名前も覚えていないけど・・・(苦笑)。
ウィーンで感じたことは、どのレストランやカフェでも、サービスが日本並みに優れているということ
どこでも気持ちよく食事ができました♪
つづく...