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カテゴリ:高校サッカー
U-19日本代表、現在アジアユースで活躍中のMF田中亜土夢(新潟)らを擁し、
本大会に出場すれば間違いなく優勝候補に挙げられた昨年の前橋育英。 だが、県予選決勝で伊勢崎商にまさかの敗退を喫し、 その前年に現在A代表のDF青山直晃(清水)らを擁しながら出場できなかった代と合わせ、 2年連続で選手権出場を逃すという屈辱を味わった前橋育英。 一年前の屈辱を胸に頑張ってきたこの一年・・・ 山口素弘(横浜FC)、松田直樹(横浜M)、青木剛(鹿島)など、 日本を代表する錚々たるメンバーを輩出してきた名門校として、 3年連続で出場を逃すという事は有り得ないし、 あってはならないことなのである。 そのため、今年は何が何でも選手権に出場しなければならない前橋育英。 果たして結果は? 第85回全国高校サッカー選手権群馬県大会決勝の相手は育英の最大のライバル前商。 ここまで予選7得点で首位を走るFW小林、 U-16日本代表経験のあるGK土田、 高さ、強さのあるDF陣など、まさに長年のライバルにふさわしい陣容の強敵である。 そしてなにより育英は今年のインハイ予選決勝で延長の末前商に2-0で負けており、 今回はそのリベンジの意味合いも兼ねている。 強風吹きすさぶ群馬県営サッカー場。 試合は前半風上に立った前商が押し気味に進める。 どうしても前商に入りたくて茨城からやってきた2年生MF13岩上が度々攻め上がり、 惜しいシュートを放つも、 育英の守護神、代表経験もあるGK1塚田がファインセーブで逃れる。 前商の岩上はセットプレーのキッカーとしてもその才能の片鱗を見せ、 多くのチャンスを作り出す。 風下の育英はとにかく前半耐えて後半勝負のゲームプラン通り、 前商に攻められはするものの、 GK1塚田、高さのあるDF2黄、DF4米田(淳)を中心に守り切る。 育英も左サイドの高速ドリブラー、J2神戸入りが内定しているDF17三澤、 MF14廣瀬を中心に抜群のスピードと高いテクニックでゴール前まで攻め上がるが、 シュート体勢に入る前に前商DFがタックルで体を寄せてシュートコースを限定、 なかなかゴールを割る事が出来ない。 J2札幌入りが内定している頼みのMF6岩沼も左足から効果的なパスを配給するが、 これも結局得点には結びつかない。 前半はそのまま0-0で終了。 後半に入ると一転、風上に立った後半勝負の育英が選手全員の高いテクニックで攻め上がる。 が、何度か惜しいチャンスを作ってもGK土田及び堅いDF陣に防がれたり、 惜しいシュートがゴールポストを直撃するなど、 ゴールマウスを割る事はできない。 カウンターでチャンスを作って攻め上がる前商にも同様の展開が続いた。 終了間際、育英に危ないシーンがあったが、 これをなんとか凌ぐ。 結局、両者得点無いまま試合は遂に前後半10分の延長へ! インハイ予選決勝と全く同じ展開である。 同じ過ちを繰り返したくない育英は前半2分、 左サイドを攻め上がったMF14廣瀬がシュート! これを前商GK1土田が弾き、 いくつかの競り合いの後、 ボールは右サイドにいた元U-15日本代表で育英の1年生DF25笛田へ。 笛田がPAにドリブルで攻め上がり、切り返そうとしたところを前商MF8沖津が足を引っ掛けて倒れる! 笛が鳴り、ガッツポーズの笛田! PKとなってキッカーは主将のFW10藤倉。 昨年は国体初戦の大阪戦で決勝ゴールを決めるなど、 田中亜土夢らと共に国体群馬選抜準優勝の立役者となったが、 選手権予選決勝では同点に追いつこうとした場面、PAで致命的なミスを犯してしまうなど、 天国と地獄を味わった。 今年は主将に任命されチームを引っ張り、 プリンスリーグでは終盤に調子を取り戻し、得点を重ねた。 その藤倉がゴール左隅へ落ち着いて決め、 育英が遂に待望の先制点を挙げる!! 俄然勢いづいた育英はそれまでにも増して迫力のある攻撃を展開。 7分にはワンタッチパス交換からボールが途中出場MF7小島に渡り、 ゴール前で軽くシュート! 弾き返されたボールを再びシュートもゴールバーに弾き返され、追加点はならず。 一方の前商は育英の勢いに押されほぼ防戦一方、 攻めも放り込み一辺倒に・・・。 長い長い残り時間。 延長前半が終わり、ゲームは延長後半に突入する。 リードしている育英は無理はしないながらも決して受け身になることなく、 攻める姿勢を忘れず、守りは集中を切らさない。 そして遂に試合終了のホイッスル! 育英が遂に3年ぶりの選手権出場を決めた。 長い長い屈辱の冬を味わったタイガー軍団。 タレント軍団が久々に国立に帰ってくる。 スカウトが1プレーを見ただけで即座に獲得を決定したJ内定の三澤、岩沼、 ガンバ大阪Jrユース出身の米田兄弟、 クマガヤSCで全国優勝を経験した佐藤兄弟、 安定感抜群、代表経験のあるGK塚田、 元U-15日本代表の笛田、 ナショトレ経験者の廣瀬を始め、 今年も各ポジションに多くのタレントを揃える。 今年は才能ある1年生3人がスタメンを張っているのが特徴である。 育英が目指すは悲願の全国制覇のみ。 タイガー軍団が国立で大暴れすることを期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.13 03:09:29
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