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高校野球はついに準決勝。
第一試合は王者桐一に、ここまで爆発的な攻撃力で勝ち上がって来た前橋育英が挑んだ。
桐一の１４２ｋ左腕藤岡ＶＳ強力育英打線が注目されたが、
終わってみれば４－１で桐一の圧勝。
改めて桐一の強さが印象付けられた試合だった。
０－０の４回に育英４番藤生が、桐一藤岡の初球ストレートをフルスイング！
打球は準々決勝のホームラン同様、左中間最深部まで飛び、
スタンドに吸い込まれるところを、桐一の４番、センター伊藤がジャンピングキャッチ！
フェンスに体をぶつけながらも見事捕球し、育英の先制点を防いだのが大きかった。
育英の２年生エース石田はここまで良く投げたものの、
さすがに百戦錬磨の桐一打線に対しては今までの様には通用しなかった。

第二試合は前商ＶＳ高商の伝統商業高対決。
高商２年生エース堤ＶＳ強打の前商打線が注目されたが、
前商の１４０ｋ右腕佐々木が高商打線から１１三振を奪う力投！
打っても6回、勝負を決める2ランホームランをレフトへ叩き込むなど、
投打に渡る獅子奮迅の活躍でチームを見事決勝に導いた。
結局３－１で前商が高商に快勝した。
高商の堤も強打の前商打線を良く抑えたが、勝ちには結びつかなかった。

決勝は桐一ＶＳ前商。
昨秋の準々決勝でもこの２校が対戦。
試合は５－１と前商リードの９回裏桐一の攻撃、
桐一は2点を返した後、
さらに二死一、二塁とし、打席に入った藤岡がライトスタンドへサヨナラ３ラン！
劇的勝利を挙げ、桐一はそのままの勢いで県大会優勝。
関東大会でもベスト4に入り、見事センバツ出場を決めた。
前商エース佐々木にとっては悔いの残る投球であり、
春も初戦で前橋にまさかの敗戦を喫するなど、
その影響が長く尾を引いた。
今大会もなかなか調子が出なかったが、
準決勝では本来の調子を取り戻し、
高商打線に付け入る隙を与えなかった。
決勝戦、全国屈指の好投手藤岡、隙の無い打線、鍛えられた守り等、
総合力では桐一リードだが、
佐々木が今日の様な投球をし、３、４番のプロ注目バッター樺澤、大古、
及び亀井が爆発すれば勝機はある。
桐一が3季連続出場を決めるのか、前商が2年ぶりの出場を決めるのか。
注目の決勝戦は27日12時30分プレイボールとなる。