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カテゴリ:高校野球
第92回全国高校野球選手権群馬県大会決勝が7月27日に行われ、前橋商が前橋工を降し、3年ぶり5回目の選手権出場を決めた。
注目はなんと言っても「上州のイチロー」こと、後藤駿太外野手。 広い守備範囲に、遠投115メートルの強肩、50メートル走6秒0の俊足、投げてもMAX145kmと、 (投)走攻守全てを高い次元で備えた、モンスター級の身体能力を持つ、 まさに10年、20年に一人の逸材。 準々決勝の太田東戦、決勝の前橋工戦で見せたように、チャンスにも非常に強く、 甘い球はファーストストライクから積極的に振っていく。 左右に打ち分けるだけでなく、バックスクリーン、ライトスタンドへのホームランや1、2塁間を抜く鋭い打球など、とにかく穴のない素晴らしい選手である。 1年時から注目され、既にプロ7球団以上がマークしており、 全国No.1外野手であることに疑いの余地はなく、今秋ドラフトでの上位指名が確実視されている。 前商は後藤以外にもプロ注目の原や、長打力のある沢浦、箱田等、どこからでも得点できる打線を誇る。 投手陣の中心はボーイズ時代に全国8強、前商入学後も1年時から登板している小さな大エース野口。 経験豊富で、球速は130km前後ながら相手の心理を読む投球術は凄まじく、 これまで県内各高校がどれだけ野口対策をしても全く打ち崩すことができなかった。 課題は昨年のセンバツや今春の関東大会準決勝等で見られたようにスタミナ面であるが、 今夏の様子からそれらもあまり心配はなく、万が一打たれたとしても強力な控え投手が数人おり、心配はない。 今年の前商は3季連続県大会優勝、昨秋センバツ出場を確実視されながらまさかの関東大会初戦敗退、今春関東大会3位と、 正田(日ハム―阪神―興農ブルズ)、一場(楽天―ヤクルト)、大廣(楽天)らを擁し、 99年夏全国制覇を達成した桐生一と全く同じ道を辿っている。 戦力面でも身長こそ両極端であるが、頼れる左腕エース、鉄壁な守備陣、チャンスに滅法強い打線など、酷似している。 投攻守全てにバランスが取れ、全国制覇も夢ではない今年の前商に期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.04 14:50:27
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