選挙の低投票率
第34回市民まちづくり連続講座 in明石 上記の講座に参加してきました。西宮に転居する前に私は明石に住んでいたのですが、その時に、明石で元神戸新聞記者の松本誠さんが主宰する「まち研」に参加していた時期がありました。 今回の講座の案内がメールで来たのですが、テーマが「選挙の低投票率は何をもたらすか?地域自治の課題」。これはいかねばと参加しました。松本さんとは久闊を叙し、大阪経済大学経済学部准教授・柏原誠さんの講演に聞き入りました。 低投票率は、「有権者があほやから」では片づけられない問題であることがよく理解できました。 投票率の現状。 一位オーストラリア89,7%。二位ルクセンブルク89,7%。三位ベルギー88,4%。ここまでは、投票が義務制。四位スウェーデン87,2%。五位トルコ86,2%。六位デンマーク84,2%。北欧諸国は、政治の透明性が高く、国民の政府に対する信頼度が高い。学校での政治学習も徹底していて、選挙になると、候補者が学校(小学校から)を訪れて自分の政策を語り、模擬投票も行われたりする。 日本は三十位56,0%。18歳選挙権は、18歳が求めてもいないのに実施された。「政治教育」も、「偏向教育」のレッテルを貼られるのを恐れて当たり障りのないもの。ディベートも、その内容は、「原発の是非」などは採用されず、「サマータイム導入の是非」「外国人観光客の増加方策」が主流とか。何よりも、「権力とは何なのか」についてほとんど教えられていない。 〇自身の投票が選挙結果に影響を与えると思えるかどうか。〇どの政党に投票しても同じだと思っていないか。〇投票行動が民主主義の発展に寄与すると思っているかどうか。〇レジャーや、仕事よりも情報を収集して判断し投票することが必要と思えるかどうか。 首長選挙、市議選に際して、立候補者の情報があまりに少なくてだれに投票したらいいかわからない。 →それは、地方紙(神戸新聞)、地方テレビ局(サンテレビ)などの役割ではないか。連携して情報を流すことで、有権者の選択に資することができる。 大変に有益な講演会でした。西宮でも、生かしたい内容が山ほどありました。まず、西宮の「まち研」のような組織を捜してみたいと思っています。明石では、泉市長をよんで「市民マニフェスト検証大会」を10月開催の方向で考えておられるようです。私も参加するつもりです。 「代議制民主主義」に対する様々な提言が行われているようですが、まだ腹に落ちません。もう少し努力したいです。