プーチン再選
プーチン大統領が再選された。得票率は76,7%。投票率は60%。有力な対立候補とみられていたナワリヌイ氏を本人が否定している「犯罪」を理由として立候補させず、「70 70」つまり、投票率70%、得票率70%を目標として絶対的な「正当性」を確保しようとしたプーチンだが、投票率は70%に及ばず、一人で何票も投票するというおよそ公正な選挙とは言えないような方法で、76,6%をかき集めている。 NHKのドキュメンタリーで見たのだが、ソ連の崩壊後の悲惨な生活から助け出してくれて、秩序を回復してくれた「強い指導者」。クリミア半島を奪回してくれた「強い指導者」を一定程度の国民が支持していることは事実のようだ。 「強い指導者」プーチンを礼賛する男性は、尊敬する人間としてプーチンとスターリンを挙げていた。スターリンは「血の粛清を行った独裁者」としてではなく、「大祖国戦争でソ連を勝利に導いた指導者」として認識されているのだろうか? 格差は拡大し、言論・思想の自由は次々と失われ、海外に移住する若い世代も増えているという。 プーチンを支持している人たちに、「あなたの暮らしは楽になりましたか?」と訊ねてみたい。大学を卒業して公務員になったら給与は月当たり3万円。製造現場に転勤したら、業者との癒着など汚職が蔓延、彼も月に一度、封筒に入った金をもらっていたという。汚職を黙認する見返りなんだろう。結局辞職して建設業に就職したら、プーチン支持の集会への出席を強要される。 彼の仲間たちは、「金をくれるのだったら集会にはいくよ」と答えていた。 イギリスとは外交官の国外退去処分のやりあい。アメリカとの関係も最悪。さて、日本に対してどんな「餌」をちらつかせてくるか?