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カテゴリ:展覧会(美)・能狂言・コンサート(音楽)
国立能楽堂で能・狂言を観た後、東京・青山の根津美術館で「誰が袖屏風と江戸時代のきもの」展(~3月27日まで)を観て来ました。
根津美術館は東武鉄道の創設者で富豪の根津嘉一郎の屋敷跡を活かして氏のコレクションを中心に展示していますが、広い庭園には梅の花が咲いていて綺麗でした。 「誰(た)が袖屏風」は桃山時代の末から江戸時代初期にかけて流行した画題のひとつで、衣桁に掛けられ衣装を描いた風俗画のことです。着物そのものの美しさを鑑賞する、室礼(しつらい)のための装飾品、もしくは持ち主である遊女を想起させる「誰の着物?」という謎かけなど諸説あります。 ↓こんな感じの屏風絵です http://lian.webup.co.jp/tanaka/textile/zuhan2/00035/ 信長の妹「お市の方」のようにゆったりした着物の着方は良いですね。着物の着方だけでなく、江戸初期頃まではまだ戦国の自由闊達な気風が残っていて好きです。この時代の屏風絵では、女の人はほとんどが「立て膝」で座っており、正座をしている人はほとんどいません。昔、表千家の偉い人が「千利休の時代の茶道では、男はあぐら・女は立膝で座っていた可能性があり、正座するようになったのは時代が落ち着いた江戸中期以降ではないか」と話していました。私も茶道を多少嗜みますが、正座は苦手なので立膝が良いです(笑)。 着物は好きなのですが、お茶会の時以外、本当に着なくなりました。残念ですね。 この所、個人的に時間がとれなかったのですが、先週の「唐招提寺展」(素晴らしかったです)に続き、久しぶりの展覧会でした。良いもの、美しいものに囲まれている時間って至福の時です。 夕食は銀座の「キハチ・チャイナ」の4Fでいつものコース料理を堪能。ここのシェフは若いけど、本当に味が美味しいと思います。 では今日はこれまで。おやすみなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月13日 01時32分38秒
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